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Stay Home

1月の末頃に冗談で「コロナ蔓延、オリンピック延期」なんて記事を書いたんだけど、まさかここまでの事態になるとは思わなかったなぁ。
今は粛々と、状況を受け入るしかない。
わかったふりして能書き垂れる大人にはなりたくないけど、こんなときに反発するほどガキじゃない。
悪者探しは後回し。
ないものねだりもやるせない。
幸いにして順応性は低くはないし、元々インドアで出無精でローコスト体質なのでなんとでもなる。
あるもので賄える生活もそれはそれで悪くない。

マスコミじゃ“Stay Home”の大合唱。
人との接触を8割減らせ、と。

あ、Stay Homeといえば、その言葉を連呼するかっっこいい曲があったな。
ミック・ジャガーだ。


85年のファースト・ソロのタイトルナンバー、“She’s The Boss”。

“Stay home my child”とか“It's all over,Party is over”とか不吉な感じのリリックが聞こえてきて、今の世相を予言してたのかっ?なんて聞こえるけど、実際は惚れた女に「遊び回ってないで、家に居てほしいんだ。」って懇願する歌。
「髪型を直してほしいなら僕がしてあげる、ディナーが気に入らないなら作り直してあげる、夜更かししたいならしていいんだよ」とまぁ実にミック・ジャガーらしくないフェミニンな歌。弱っちい男を皮肉ったのかもしれないけど、今やそういう男性のほうが多いくらいで、僕もあんまり人のことを言えたもんじゃない(笑)。

「あのミック・ジャガーがソロ出すんやって。」
「いよいよストーンズも解散やなー。」
なんて言ってたのが実に35年も前。
35年前の最新型ロックは、今聴くとなんとも強烈に時代の色を残していて今の世相との断絶をくっきりと浮かび上がらせる。
けど、まさか35年後、ストーンズはまだ存続していて、女の子に優しい男たちが増えて、煙草を吸う人間は大悪党で、なんてことをSNSでこんなふうに呟く日々がくるとは想像もしなかったなぁ。自分がまともに家庭持ってそれなりにちゃんと働き続けていることにもびっくりだけど(笑)。

そう考えると、ほんと先のことなんてわからない。
35年後、今回のコロナ禍のことはどんなふうに語られることになるんだろう、、、なんて、そんなことをぼんやり考えるのも気晴らしにはちょうどいい。



Stay Homeだなんて命令形で指示されてもどこか上っ面に聞こえてくるのはなぜなんだろう。
「今日も感染者が増えました」と報道するキャスターがなぜか嬉しそうに見えてしまうのはなぜなんだろう。
政治家もマスコミも、感染して亡くなった方々への哀悼の意を語らないまま、人数の量だけが積み上がっていく。
広島に落とされた原爆で一瞬にして8万人の命が奪われたとか、東日本大震災による津波で1万5000人が亡くなったと言われても実際にそのひとりひとりの顔が浮かばないように、感染者数の報道から、その数字のひとつひとつに一人一人の人生があり、その人の周りにその人を愛する人たちがいたことが見えてこない。
それが、自分も当事者なんだという想像力を失わせているような気がする。

こういうときこそ想像力だ。
ジョン・レノンじゃないけど、Imagine,all the poeple living in life in peace、だと思う。

自分の軽率な行動で感染を広げる側にはなりたくない。
誰かの軽率な行動で大事な人たちが苦しむのは辛い。
だから、Stay Home。
ミックのレコードでも聴いて、お家で踊ろう。
某総理大臣とはまるで違う、とっ散らかった部屋でだとしてもだ。




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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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