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座右の名曲(6) Sitting On The Fence

The Roosters
Sitting On The Fence




ひとりでポツンとガードレールに腰掛けて、遠くの空を眺めている。
そういうシチュエーションが好きだ。
そのとき、頭の中にはだいたい、この曲が流れている。

RCサクセションと佐野元春でロックンロールの名で呼ばれるスピリットに目覚めてからどんどん深みにはまっていった高校生の僕は、日本のロック・バンドを片っ端から聴き漁っていった、、、ってな話は以前もきっとどこかで書いたっけ。
ハウンドドッグ、シーナ&ロケッツ、モッズ、ARB、アナーキー、、、そんなかっこいいロック・バンドたちの中でも一等賞に痺れたのがルースターズだった。
当時の最新アルバムは「D.I.S」だったかな、そこから遡ってファーストとセカンドを聴いた。
その、なんともいえない、まるで青い炎みたいな、クールなのに熱い感覚。
ものすごく熱いのに、どっかが覚めてる感覚。どこかザラザラして、それを突っ切った感覚。マイナスとマイナスを掛けあわせてプラスにするマジック。
これはほかのどんなバンドにもないかっこよさだった。

その頃ちょうど僕は大学受験を控えていて、迷っていた。
何でもかんでも受験一色の学校はほとほとつまらなかったし、それを当たり前に感じているクラスメイトたちともだんだん溝ができていった。
でもその違和感はうまく表現できなくて、モヤモヤしながらも表面上は合わせてしまう自分が嫌だった。
クラスメイトのほとんどは、地元から通えるそこそこのレベルの私学へ行く。同じようにそういう学校へ行けば、きっと僕は飛び出すチャンスを永遠に失ってしまうのだろう。でも、ひとりで知らない世界へ出ていく勇気も持ち合わせていなかった。
そんなモヤモヤをぶっ飛ばしてくれたのはこの曲だったかもしれない。
「おまえの人生、おまえが決めろよ。」
「今踏み出さなきゃ、ずっとこのままだぜ。」
「ひとりになることの何が怖いんだ?」

歌詞にそんな言葉があるわけではない。
でも、大江慎也が、そんなふうに歌っている気がしたんだ。ニヤニヤしながら。

フェンスに腰掛け
明るい空の下
考えているところ
これからなにをやろうかな

そうして、僕は一歩踏み出した。
その先には、ちまちました高校生の不安なんてどーってことのない、広い世界があったのだった。
あのまんまこじんまりしたベッドタウンで腐ってなくってよかったよ。
今になって改めて心からそう思う。

あの頃衝撃を受けて浴びるように聴いたたくさんのロックンロールに感謝。
サンキュー、ロックンロール!


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Roosters a Go-Go/The Roosters





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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