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I'm so tired

6時45分、いつものように目が覚める。
今日は休みだよ。
あ、そうだった、休めるんだ。。。

そこから再び眠りにおちて、気づいたら午後2時。

疲れが溜まっている。

もう9月も終わり、例年8月9月は超多忙なのだけど、今年はそれに輪をかけて忙しかったのだ。

4月から始まった「働き方改革」の大号令の元に大幅な残業削減が方針として掲げられた。仕事が減るわけではない。工夫と努力で乗り切れ、ってことだ。
それでも6月までは今思えば平和だったのだ。
業務中はたくさん集中力使ってヘトヘトになるものの、早い時間に帰れていたからそれなりに余暇はあり、翌日へのエネルギーの再生産ができた。
それが一気にハードになったのが7月。
メンバーの一人が産休に入ることになり、現場から新人さんが着任。その産休に入る彼女は少しフィールドの異なる仕事を任せていたので、僕の業務を新人さんに引き継ぎ、僕が彼女の業務を引き継ぐことに。
引き継ぎをしながら引き継ぎを受けるっていうのは、思っている以上にハードなことで。

引き継ぐ相手は右と左くらいしかわからない現場からきた女の子なので基本的なことから丁寧に教える必要がある。
段階的に、順を追ってひとつずつ。
しかも、AをBしてCにするみたいに手順だけを教えるのではなく、AをBしてCにする目的は○○を△△することが大事。考え方が身につかない限り、教えられたこと以外の応用ができないからだ。
彼女が少しずつ業務を習得するに連れて少しずつ教え方のレベルを変える。
最初はやってみせて、それからやらせてみて、うまくいかなかったことを復習する。
幸いにも比較的理解力の早い子だったので引き継ぎはエネルギーはたくさんかかったとはいえまぁまぁ順調にすすんだ。

大変だったのは、むしろ受け継いだ側の仕事。
新人さんへの引き継ぎにかかりっきりで、引き継ぎを受けるほうはじゅうぶんに時間がとれず、ざっくりとしたままぶっつけで突入したのだけど、まぁ思っていた以上に煩雑で。
整理してやり慣れていけばそうでもないんだろうけど、初めて通る道を地図を見ながら歩くとものすごく時間がかかるじゃない?ああいう感じ。
全行程のうちのそれぞれの工程や所要時間がわからないままとりあえずすすむので、たどり着くのにとにかく時間がかかるし、疲れる。

僕は周りから器用な人と見られていて、とりあえず任せておけばなんとかすると思われているところがある。
まぁ実際器用だし、なんとかするんだけど、それは特別に備わった能力が高いわけでもなんでもない。
結局、物事をひとつひとつ把握して、計画をしっかり立ててすすめていくからできるのだ。

ただでさえ、イマジネーションを最大限に広げて創造的なカタログを作るプレイヤーであり、細かい数字を確認しながら作業をすすめる実務者、取引先に対しては厳しい要求も通さなきゃいけないマネージメントをしなくちゃいけない立場でありながら、パートさんたちに対しては管理者的な立場、現場の職員や顧客に対しては愛想がよくて役に立つサービススタッフ、、、みたいないろんな役割を使いこなさなきゃいけない。
うまく計画立てて仕事をこちら側にコントロールできているときはこなせるのだけど、後手に回ってしまうとなかなかうまくコントロールできなくなる。
とくに役割ごとに必要な気持ちの切り替えやコントロールが難しくなる。
パッパと切り替えられるほど器用ではないのですよ。
そんな状況であっちをやったりこっちをやったりというのは、けっこう無理もする分より疲労が溜まるわけで、、、
いやー、さすがに疲れた。
疲労困憊。

そりゃ、2時まで寝るよな。。。



とりあえず音楽を。
I'm So Tired。



この曲が入っている『The Beatles』、通称ホワイト・アルバム。
ビートルズ空中分解寸前の時期の作品で、バンドの作品というよりはそれぞれのソロ作品の寄せ集め感が強い。
それがかえって、おもちゃ箱をひっくり返したみたいな楽しさになっているのだけど、雑然といろんな楽曲が入っているのでどうにも気持ちの流れがあっちへ行ったりこっちへ行ったりして疲れてしまうのですよね。
なので、大名盤に対して不遜と知りつつ、ウォークマンでは自分で曲順いじって気分の流れを整えて聴いてます。
“Savoy Truffle”や“Birthday”、“Eveybody's Got Something~”、“Why Don't Do It~”といったテンションの高い曲を頭に持ってきて、中盤で“Yah Blues”“I'm So Tired”“Happiness Is A Warm Gun”などのヘヴィー系。
後半は“Blackbird”“Martha My Dear”などの美メロ系、“Don't Pass Me By”などの和み系などを並べ“I Will”“Julia”“Good Night”で〆る。
“While My Guitar~”や“Helter Skelter”はアンコール扱いで。
そうすると、気持ちの混乱なくすっきり聴けるのです。

気持ちの流れを整える。
これは自分にとって割と、というか、かなり大切なことなんだな。

ヘヴィー級の忙しさの中で改めてそういうことに気づいた今日この頃なのでした。









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コメント

[C3331]

名盤さん、こんばんはー。
ほんま、体と脳味噌が悲鳴をあげるような日々でした。
今が一番ハードで、だんだん楽になるはず。。。と思いながらなんとか。

欧米では流動的前提で、属人的ではない仕組みがある程度できあがっているのでしょうかね。

あんまり無理したくないけど、キャリア的には無理を承知で引き受けざるを得ない立場でもあり、まったく困ったものです(>_<)
  • 2019-09-29 19:33
  • golden blue
  • URL
  • 編集

[C3330]

>引き継ぎをしながら引き継ぎを受けるっていうのは、思っている以上にハードなことで。

分かります。僕も経験あります、脳も肉体も悲鳴をあげますよね。
海外の職場って、引継ぎってほとんどないらしいですね。
雇用の流動っていうことを考えるとその方が良いように思いますが、実際の現場は混乱しないのだろうか?
混乱して業績に影響しないのかな??

お疲れ様です。
季節の変わり目、体調に気を付けてください。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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