In My Songs/Gerald LeVert オージェイズの父親譲りの男くさくソウルフルな声。90年代のソウルはほとんど聴いてこなかったので、この亡くなってから発表された遺作を聴いて、そのソウル度の高さにぶったまげた。
Home Again/New Edition ニュー・エディションなんてガキんちょグループだと思ってまともに聴いたことがなかったのだけれど、中古CD屋で100円なんて値札が付いていてつい買ってしまったのですが、実はものすごいグループだったのですね。このリユニオン・アルバムは、ソロで名を上げたラルフ・トレスヴァントやボビー・ブラウン、ジョニー・ギル、ベル・ピヴ・デヴォー・・・それぞれの持ち味がヴァラエティ豊かにうまく調和している。
Back to Front/Lionel Richie 先頃も別のベスト盤が発売されていたライオネル・リッチー、これも中古CD屋で250円也。 ソウル好きからはあまりいい評価はされていないけれど、この人のキャッチーさ、ポップさはやっぱり残るものがあります。 高校生の頃の洋楽の入り口ではぐっとひきつけられつつ、こんなとろいもんを聴いていては恥ずかしい、と聴かなくなったのですが、この歳になってやはりいいものはいい、と。ド・ファンクはもはや体力不足、美メロが心地よい今日この頃なのです。
The Greatest Hits: Power of Great Music/James Ingram 80年代に山ほどいた歌が上手くてつるんとした顔立ちのブラコン・シンガーたちは、みんなどこかのっぺりしていてあまり心を揺さぶられなかったけれど、なぜかこの人だけは当時から好き。くどいくらいのあざとい泣きのバラードも、この人の声なら甘くもたれつかないから不思議。
The Dana Owens Album/Queen Latifah クイーン・ラティファってヘヴィでアグレッシヴなラッパーって印象しかなかったのだけれど、こんなにもシックでエレガントなブルースやバラッドを歌えるシンガーになっていたとは。最初から“教養”としてエレガントを教育されたような人が持つエレガントさとはまるで違う、生活の中のいろいろから身についたエレガントさ、という感じが素敵。 パパス&ママスの“カリフォルニア・ドリーミン”って、能天気なカリフォリニア賛歌かと思っていたけど、実は「こんな寒い冬の日にはカリフォリニアへ行きたい」って歌だったのだと、このカヴァーを聴いて改めて思い出しました。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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