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選挙定食

食べ物に関して、些細だけど譲れない部分はきっと誰にでもある。
ハンバーグは食べたいけど、コーンスープじゃなくって味噌汁が飲みたい。
トンカツはソースが基本だけど、今日は大根おろしダレで食べたい気分。
チャーシューたっぷりのラーメンもいいけど、メンマをたっぷり乗せたい。
けど、外食ではなかなか自分の好みを思いのままに選ぶことはできない。
残念ながらほとんどの場合、料理店が「うちのメニューはこれ」とあらかじめ決めたものしか食べられないのだ。

まぁ、食の好みなどは個人的なものでどうでもいいことなのだけど、政治となると、それがそのまんま世の中の行き先に反映されてしまうのだから困ってしまう。
「選挙を前にした各党の政策は言わば定食みたいなもので、有権者は料理のひとつひとつを選ぶことはできない。」
と言っていたのは、池澤夏樹さんだったか。
有権者は、政策をセットメニューでしか選べない。
誰もが喜ぶ経済政策が魅力的だったので注文したら、増税と軍備強化がセットで付いてきた。
えっ、こっちはいらないよ、なんて後から言っても後の祭。
事実上は「有権者に政策を示して、信任されました。」ってなことをしゃあしゃあとのたまわれたりしてしまう。

定食のメニューをひとつひとつ選べない以上、結局のところ、メニューはシェフにお任せすることになる。
信用できるシェフならそれもありだろうけど、そのシェフが信用に価するかどうかの情報は極めて少ない。もしくは、イメージ、雰囲気にひどく偏っている。

老舗のセットメニュー戦略に対抗できる近隣のお店も、どうもいまいち信用がうすい。
新しくできたお店に入ってみたら、あまりにも奇抜すぎた、とか。
消費税ゼロ、教育無償化、年金増額なんておいしそうなメニューを掲げてはいるけれど価格がわからない、とか。
自分とこのメニューそっちのけで、隣のお店の悪口ばっかりとか。
お客そっちのけで店員同士が言い争いばかりしているお店もありそうだ。


個人的には、憲法を見直してみることも大反対ではないのです。
制定から70数年経って、今の時代に合うものに見直してみることはあってもいい。そういうプロセスの中で自国の平和と地域の平和をどう維持するのかをもう一度ちゃんと論議する中で、国民が本当に望む憲法を制定することはありだと思う。
ただ、改憲といえばイコール国軍保有、護憲といえばなにがなんでも九条死守、というイエスかノーの二者択一しか選択肢がないというのはどうにも歯がゆいのですよね。
消費税だって、0%だ5%だ、いや10%必要だという目盛りの上げ下げ以前に、どう使うのかって問題が先のはずなんだけど。


なんて、いろいろぼやきつつも、投票にはちゃんと行くのですよ。
義務を遂行せずに権利だけ主張するわけにはいかないからね。


People / Susan Tedeschi

スーザン・テデスキ姐さんの“People”。
歌われているのはこういう言葉。

People, People
don't you know you have a voice?
People, People
don't you know you have a choice?

そういうことですよね。
スーザン姐さんが歌うと、とても力強くしかもしなやかだ。

まずは意思表示をする。
投票に行かないことは、結局「都合のいいように世の中を回したい人たち」を利することににかならないのですよね。
そもそも権利放棄したんじゃ、文句すら言えない。
積極的な選択ではないにしても、100%の一致でないにしても、あれよりはこっちのほうがまだましだというレベルだとしても。
行かないよりは行ったほうがずっといい。絶対いい。
この国の在り方を選ぶのは、私たち自身。
黙ったままだと、特定の利権と密着している人たちの思いのままにされてしまう。普通に暮らしたいだけなのに、誰かの道具のように扱われてしまう。
そんなのは、嫌だなぁ。
僕らの暮らしは、あんたたちの道具じゃない。

People, People
don't you know you have a voice?
People, People
don't you know you have a choice?

choiceを行使してvoiceを伝えよう。





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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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