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ハトはなぜ首を振って歩くのか

休みの日に何してる?って聞かれると、意外と困ります。
外出しないといけない用事がない限り、ほとんど家でゴロゴロしているからです。
ゴロゴロして何をしてるか、っていうと、だいたい本を読んでいる。
でも「読書。」と答えると、なんかインテリぶってる感じがしてちょっと違う気がする。
「まぁー、本読んだりとか?」ってはぐらかすとだいたい「どんな?」って聞かれてまた答えに困る。
たいがいなんでも読むからだ。
「東野圭吾とか。」とか、わかりやすいの答えておけばいいんだろうけど、読んでいないものは答えられない。
「うーん、歴史関係とか、科学関係とか、まぁ小説とかエッセイとか、いろいろねぇ、、、」とはぐらかすように答えると、なんだか聞いた相手も、変な質問したのかな、とか気まずい感じになってしまって、そこで会話が途切れてしまうのだ。
すまないねぇ、キャンプとかサーフィンとか、或いは競馬とか麻雀とかそーゆーわかりやすい趣味じゃなくって。

2週間に一回、図書館に行って、なんとなく気が向いた本を5、6冊借りてくる。
夢中になって一気に読んでしまうものもあれば、手付かずで返却期限になってしまうものもある。

20190702001143dc7.jpg
ハトはなぜ首を振って歩くのか / 藤田佑樹

最近読んだ本で、おもしろくってあっという間に読んでしまったのが、例えばこの本。
雑学系とかじゃなくって、けっこうちゃんとした研究書。

「ハトはなぜ首を振って歩くのか?」
・・・誰もが一度は疑問に思うけど、けっこうどうでもよくってちゃんと調べる前に忘れちゃうような疑問。
それを、真剣に観察して論文を発表する研究者がいるんだから、世の中おもしろいわけで。

そもそもを紐解けば、人間と鳥の、構造の違いにたどり着く。
ハトが歩きながら何をしているか、っていうと、地面のエサを探して歩いているのですね。種とか、虫とか。
人間でも、例えば動いている電車の中で風景を見るときには、目が流れる景色に合わせて行っては戻りまた行っては戻りしていますが、ハトの首振りはあれと同じことなんだそうだ。

動きながらモノを見ると焦点がぼやけてしまう。
移動しながら焦点がぼやけないようにするためには、焦点を固定しておかなくてはいけない。
図で書くとよくわかるんだけど、動いている間中、焦点をずらさないために、首の位置を固定しているわけですね。

201907020017152ac.jpg

頭の位置を変えないようにして体だけ前進。
一歩進めばまた、首を突きだして別の焦点を定め、頭の位置を変えないようにして体を移動させる。
その繰り返し。

あー、なるほど。
なんとなくわかった気がするでしょ。

でも、研究者というのは、そこからさらに疑問を持つ。

「じゃあ、なぜ鴨は首を動かして歩かないのか?」

・・・なるほど。そう言われりゃそうだ。

鴨が首を振って歩かないのは、歩くときに「焦点を定めてちゃんと見る必要がない」から。
鴨は、主に水の中でエサを取るので、歩いているときっていうのは単なる移動なんですね。
だから一生懸命何かを探しながら歩いているわけではないので、首を振らない。
ハトが歩いているときっていうのは、単に歩いているんじゃなくって、一生懸命エサを探しているわけなのだ。

そこでまた新たな疑問。
首ごと動かすなんて効率悪い。
目だけ動かせばいいのに?

実はここには、鳥ならではの理由があるようです。
鳥は、空が飛べるようになる進化の過程でとことん体格を軽量化しているのですね。
頭が重いと飛ぶときにバランスが悪いので、特に頭周りは軽くしたい。
一方で、鳥は視覚でエサを探すため、目は大きいほうがいい。
大きな目玉を動かすためには、目の周りにたくさんの筋肉が必要で、そうすると重くなってしまう。
じゃあ、目玉動かさなくっていいや、首を動かせばそれで足りる。。。

ということで、鳥の目玉はあんまり動かせないのだそうです。
よく小鳥が首を傾げてこちらを覗き込むような愛らしい仕草をします。
ん?なんか疑問に思ってんの?みたいな。
あれ、目玉動かせないけどもっとよく見てみたい、ってことで片目の焦点を合わせているわけですね。

あ、おもしろくないっすか、この話(笑)。

おもしろくないよねぇ。。。

どーでもいいよねぇ。。。


でもね、違いを知る、違う理由を知る、って大事なことだなぁ、と思うわけですよ。
構造上の違いっていうのは、行動に与える違いが大きい。
構造上の違いというのは、育ち方暮らし方が違えば変わってくる。
これは、心の構造も同じこと。

例えば、「韓国人はどうして未だに日本人の謝罪を受け入れないのか」とか。
「自民党支持者は(或いは共産党支持者は、或いは巨人ファンは、阪神ファンは・・・なんでもいい)、どうしてすぐにそーゆー発想、発言になるのか」とか。

自分と違う人の意見に対して、反論したり、否定したり、存在そのものを抹殺しようとしたり。
ブログの世界でも時々ありますかね、意見の違う人から誹謗中傷や心ない罵詈雑言のコメントを書かれたりするようなこと。

そーゆーときに、キレたりムカついたり、逆におんなじように誹謗中傷合戦したりするよりも「なぜ??」って考えてみる方がおもしろい。
「どーしてこの人はこういう風に思うんだろ?どうやら自分とは精神の構造が違うんだろうな。」
・・・そーやって、どーして?なぜ?って考えていくと、少なくともムカついた気分は遠くへ行く。
例え解決にはならないとしても、無用で不毛な喧嘩をせずに済む。

違いを知る、なぜって考える。
客観的に理性的に、観察を通じて仮説を立てていく。
そーゆーことって、けっこう大事、
こういう考え方って、意外と世界平和の第一歩なんじゃないのかしら、なんて気がするんですが。。。

あれ、ハトの話から、いや読書の話、最初は休日の話か・・・
最初の話題からずいぶん大きな結論になってしまいました。
どーしてそうなっちゃうのか、自分で研究してみようかと思います(笑)。




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[C3306]

Bach Bachさん、こんばんはー。
そうなんですよねぇ、ネット社会が発達すればするほど、便利な反面、何が真実なのかがわかりにくくなって、垂れ流しの情報を鵜呑みにしそうになります。
物事の両面からいろんな角度から眺めてみることが大事だなぁ、と思います。
まぁ、本も偏ったのはありますけど、どういう人物が書いているのかは、ネットよりもつかみやすいですもんね。
  • 2019-07-02 21:20
  • golden blue
  • URL
  • 編集

[C3305] 読書は大事

僕も、週に1回は図書館に行って、本を読むようにしています。大人になると授業もないので、読まないと馬鹿になっちゃう気がするんですよね(^^;)。
最近読んだのは、なんでここ10年ぐらいで世界が急速に右傾化したのか、という本を3~4冊まとめて読みました。テレビのニュースや新聞で書かれてる事とかなり違いました。まして、ネットの噂話なんて事実ですら食い違っていて唖然。。
やっぱり、自分で情報を探して読まないとダメですね。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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