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♪レッド・ツェッペリンを聴きながら、夕立を待っていた

Led Zeppelin 

Led Zeppelin/Led Zeppelin

昨日は大粒のどしゃ降り雨が断続的に降り続いた。
それこそよくあるたとえで、バケツをひっくり返したように。
用事で外へ出ていて所用が終わって建物から車に戻るまでの間にびっしょびしょのずぶ濡れになった。
シャツがべしゃべしゃに体に張り付いて、靴下までずくずくで、ポケットのタバコぐしょぐしょ。
拭いても拭いても髪から水が滴り落ちてくる。
路肩の溝ではボコボコと音を立てながら、ラッシュアワーの地下鉄に我先に乗り込もうとする通勤客みたいに水が溢れていた。
エアコンをフルにして濡れた服を乾かしながら、暗闇の中をゴウゴウと音を立てて流れる下水道のことを思っていた。

どしゃ降りの雨は嫌いじゃない。
激しい雨の中では、すべての優先順位は一時的に留保され、その雨から避難することが最優先される。世界の秩序を一気にひっくり返す、どしゃ降り雨。

今日も蒸し暑い。
分厚い雲がどよーんと垂れ込めて、今にも降りだしそうなのに一向に雨が降らない。
雨さえ降ってくれたなら、少しは気分も変わるのに、ってのは友部正人のフレーズだったかしら、なんて思いながらだらだらと過ごす午後。

レッド・ツェッペリンを聴きながら、夕立を待っている。

稲光が天空を切り裂くようにロバート・プラントが叫んでいる。
ジミー・ペイジは激しい横風のような爆音で大気中のあらゆる空気を震わせている。
雷鳴のようにジョン・ボーナムのドラムが響き渡る。

すべての優先順位を一時的に中断させて、この世界の王様みたいに君臨するように、吹き荒れる音楽。しかも彼等の音楽は、決してただ荒々しいだけではない何か、例えば暗闇の中をゴウゴウと音を立てて流れる下水道のようなものも内包しているのだ。


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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