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架空インタビュー「自分は自分をどう見てほしいと自分で捉えているのか」について、選曲から見る一考察

インタビュアー(以下ー):本日はよろしくお願いします。

goldenblue(以下gb):よろしくお願いします。

―:先週、jukeさんのツイキャス・ラジオにお呼ばれしてしゃべってたじゃないですか。

gb:その節は皆様ありがとうございます。詳しくはリブログ記事にてどうぞ。

―:めずらしく丁寧だね(笑)。

gb:ま、一応な、大人として(笑)。

―:そのときに、宇宙野マリア先生から占いもしていただいて。

b:なかなか的をついた占いやったねぇ。さすが。二面性、本質的に自由人、そうなんやろな、って。

―:かわいさ全面に出してみたら?ってアドバイスがあったけど、誰しも自分の中に当然のことながらいろんな側面があると思います。goldenblueさんはそれをどんなバランスでどう表現していくのが一番自分にフィットしていると思ったのかなぁ、ってちょっと考えたのですよ。

gb:ほぉ。

―:人間という生き物は基本、集団生活する生き物で、その集団の中で個をどう位置付けていくのか、というのはDNAレベルで組み込まれている大事なテーマなんですよね。

gb:理屈っぽい言い方やけど、言わんとすることはわかるわ。

―:果たしてgoldenblueさん自身としては、自分をどう捉えていて、どう見てほしいと思っているのか。集団の中で自分をどう位置付けようとしているのか。
そのヒントが、あの日選んだ3曲にある気がしてきましてね。

gb:あれ、でもけっこう適当に選らんだぜ。
ああいうのって、真剣に考えたらあれもこれもってなって選ばれへんようになってまうから。

―:そう、深く考えずにパッと選んだ。
だからこそ、そこに無意識の深層心理が出ているのではないか、と。

gb:そんなもんかいなぁ。

―:1曲目のイアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズ “Sweet Gene Vincent”。
これを選んだ理由は?

gb:うん、まぁ、自己紹介代わり、的な。

―:それね。
はじめましての方も聴いておられる想定の中でこの曲が自己紹介ってことから、いろんな傾向が推測できるのですよ。

①最新流行のものではなく、オールド・ロック好き。
つまり時代の流行り廃りからは距離をおいている人であるということ。

②その中でも、ハードロックやブルースロックではなく、パンクやパブロック好き。
つまり、重厚で長大なものより端的でシンプルな表現を好むということ。

③ジーン・ヴィンセントが象徴する50年代の初期ロックンロールへのリスペクト。
これはルーツやトラディションを大事にしたい志向の現れ。

④俺、こんなの知ってるぜ、という自己主張。これは、他者との違いをアイデンティティーにしたい傾向。

⑤一方で楽曲そのものはポップ。
これは、他者との違いを求めつつも、楽しみを共有したいという願い。

いかがですか。

gb:ざっくりぶったぎったな。

―:客観的な評価です。

gb:ま、自己紹介がオジー・オズボーンやピンクフロイドってことはありえへんわな。
そういうキャラではない。

―:ってことは、あの曲のような自分を見てほしいと思ったってことなんですよ。

gb:あの曲って、ひねくれているようで、ポップでしょ。
ポップであることは大事。
媚売ったポップさではなく、素直にポップでありたい、そういう思いはあったかもね。

―:二曲目のトム・ペティはさらに④を強調してると感じました。いわゆる通向けの渋い選曲続き。

gb:でも、トム・ペティはメジャーでしょ。
“Don't Do Me Like That”は俺的にはメジャーなヒット曲だと思ってるけど。

―:ロック好きの間ではそこそこメジャーでしょうけど、一般的には決してメジャーではないですよ。

gb:好きなんやし、ええやん。

―:トム・ペティのコンパクトさ、バランスの良さを挙げてたけど、それはつまり、自分はコンパクトにバランスのいい人間だってことを暗に表現しているのではありませんか?

gb:そこまではゆーてへんけど(笑)。ただ、そういうものに憧れる気持ちはあるんかな。

―:実際はバランス悪い、と?

gb:人が好いからね、基本。例えば嫌なことでも割りと我慢できる方。でも、我慢が続くと、突然我慢しきれずにキレたりするからな。
そういうんじゃなくって、最初からクールに「俺にこんなことすんなよ!」って言っちゃえるトム・ペティはかっこいいと思うよ。

―:こうでありたいという願望が込められている、ということね。

gb:まぁ、そういうことかもしれない。

―:3曲目に選んだのはリンゴ・スター?

gb:ま、来日もするし、ちょうどええか、と。

―:誰もが知っている元ビートルズのリンゴ・スター。誰もが知っている“Only You”という曲。ここには、⑤のつながりを求める気持ちがより現れているね。

gb:そうなん?

―:誰も知らないようなアーティストのマニアックな曲を挙げて「俺はこんなの知ってるぜ、ヒヒヒ」と悦に入っているのは良しとしないでしょ。

gb:まぁ、そういうところはある。

―:でも、選曲自体はマニアックでもある。

gb:爽やかな春の休日感がほしかっただけなんやけど。

―:3曲を通じて言えることは、一般受けしそうな「人並み」を嫌うくせに、自分の感性をバーンとぶつけるような「自己主張」も嫌う。
人並みと自己主張をどっちも否定しながら、その間を行ったり来たりしているという、ある意味めんどくさい奴だよね。

gb:みんなそんなもんやないの?

―:いや、どっちかっていうと、かなりめんどくさい部類ですよ(笑)。

gb:そうなのか。どうりで(笑)。
でも、そのめんどくさいなりの良さってのはあるわけやろ?

―:そう。根本に、自分をゴリ押ししても相手が嫌がるならNO、自分が一歩譲っても相手が喜ぶならOK、っていうとこ、あるじゃない。

gb:そうやな。

―:人の隙間で活かされるタイプ。
そういう人って、いるようであんまりいないから、重宝されるのですよ。

gb:そういう自分を良しとできない時期が若い頃にはあったけどね。

―:今はそれほどでもない?

gb:いつの頃からか、そういうのが自分の良さだ 、と割りきったところはあるかな。

―:それでいいんだと思うよ。

gb:リンゴ・スターで思い出したんだけど、リンゴらしい名言があってね。

―:どういうの?

gb:「ビートルズの中で一番好きな人物を投票したとしたら、僕は一位にはなれない。でも、二番に好きな人物の投票なら一位になれる自信がある。」って。

―:ジョン派からもポール派からも支持される、ってことね。

gb:日和って敵を作らない、嫌われたくないから合わせておく、というのとは違う、平和的かつポジティブに、ポール的なものともジョン的なものとも全方位外交ができるスタンスっていうかね。

―:集団の中での位置付けとして、そういう場所が理想?

gb:先頭切ってリードしてみんなをまとめあげていくようなタイプではないからなー。

―:たまには、全部ぶち壊すような毒舌も聞きたいですが。

gb:いやー、あんまりこれ以上敵作るとしんどいよ(笑)。そこそこでいかせてください(笑)。

―:では、最後になにか一曲。

gb:じゃ、リンゴの“I'm The Greatest”を。

―:ジョンの提供曲ですね。

gb:この曲、ジョン本人が歌うと不遜すぎてシャレにならないけどリンゴが歌えば許される、ってジョンがリンゴにあげたんだそうで。
そういうキャラでいけるといいよなー(笑)。








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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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