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音楽歳時記シーズン3「処暑」

8月23日が処暑。
夏の暑さが止まる場所という意味の節季。
実際、大きな台風が去ったあと、異常な猛暑は少し後退。蒸しっと湿気が高いとはいえ、最高気温32℃とか最低気温25℃なんていう数字を見るとちょっとほっとするね。
まだまだ蒸し暑いし、秋の気配とまでは言わないけれど、蝉の啼く声もすっかりおとなしくなったし、夜には秋の虫の声もする。

リラックスできる穏やかな音楽でも聴いて、今日はワン・ブレイクとしよう。
夏の疲れを癒してくれる、爽やかな風の訪れを待ちながら。

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Giving You The Best I Got / Anita Baker


涼しげな秋の風のように、しっとりとしたムードを湛えたアニタ・ベイカーさん。
アダルティー、シルキー、ロマンチック、ジャジー、スムージー・・・そんな言葉で形容される彼女の音楽は確かに表面上はお洒落だ。
けど、彼女の歌はただお洒落なだけではない。ただのお嬢さんシンガーではない、芯の太さ、ずしんと心に響く強さがある。
歌の底にしっかりとあるソウルやゴスペルのルーツの重みや臭みを感じさせないよう丁寧な加工を施されているけれど、お洒落なツールであることだけを目的にした薄っぺらい音楽とは本質的に違うんじゃないかと僕はそう感じています。



こういう穏やかで落ち着いた音の気分で一日を始めて、できるものならこのままそういう気分で終えたいね。
忙しい忙しいとカリカリしている連中なんて意に介さずに。
だって、本当に忙しいときは忙しいなんてぼやいてすらいられない。
心を落ち着けて、集中力を維持して、目の前の仕事の山をひとつずつ片付けていくしかないんだもの。
勢いだけの仕事は長続きしない、
気分に任せればムラがでる。
力任せでは折れてしまう。
芯には太いものを持ちつつ、きめ細やかに、しなやかに、穏やかに。
そういうのが本当の強さだと思うのですよね。


お盆もろくに休まず、あれもこれもとやってくる仕事の山と格闘する胸突八丁の夏の終わり。
本当の強さ、と自分がイメージするものを手に入れるにはまだまだ修羅場がてんこもりなんだろうけど、まー、とりあえずはやるしかないので。
バテたときこそ、カリカリしそうなときこそ、こんな穏やかな音楽で心の換気を。
落ち着いて、丁寧な気持ちの加工ができればいいな、と願いながら、夏の火照った心を少し鎮める。











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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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