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新宿ディスクユニオン

せっかく東京なんで、どっかぶらぶら観光してみるのもいいかなぁ、なんて思いつつ、足が向かうのは結局CD屋だったり本屋だったりする。
大阪にも京都にも中古CD屋はたくさんあるし、何も東京でなくったってと思いつつ、土曜日ライヴ前に立ち寄った新宿ディスク・ユニオン。
今やほしいCDなんてamazonで探せばいくらでも見つかるんだけど、基本amazonでのお買い物は禁じ手としています。
ほしいものはたくさんあるのです。ちょっと気になるものもたくさん。でも、たくさんありすぎるから、どれだけお金があったって全部は手にいれられないのですよ。いや、仮にお金があってほしいものを全部手にいれたところで、結局一枚一枚をじっくりと味わって聴けはしないだろう。音楽は聴くもの。聴きもしない所有のためのコレクションは望むところではないのだ。そういう意味でアナログ盤にもあまり興味が湧かない。いや、凝りだしたらはまりすぎそうなので避けているとも言えるのですがね。
そういう訳で、ほしいものをすべて手にいれたいとは思わない。
どんなものでも手にいれようと思えば手にはいる時代だからこそ、欲望の質をコントロールすることが大事なのだ。
すべてを手にいれるよりも、出会いを大切にしたいのです。
中古CD屋で、ほしいなぁと思っていたものや「あ、こんなのあったんだ」っていうものを見つけたときのうれしさ。それが大事。
探しているものが店になかったときは、今はまだ時期じゃないんだとあきらめる。まったく気に留めていなかったけど店でたまたま出会って興味が湧いてすっごく気に入るのもたくさんある。通販で買うのとは思い入れも違ってくる気がするしね。それに、CDやレコードがたくさんならんでいるのを物色するだけで楽しいんだ。
・・・と、金がない言い訳として、これくらいかましておけばでじゅうぶんでしょうか(笑)。
いや、負け惜しみではなく、まじで、そーゆーほうが豊かだと思ってるんだけどね。


さて、今回新宿でゲットしたCDをいくつかご紹介。

■マーシャル・クレンショウ
『Life's too Short』
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80年代に少しだけヒットを出したマーシャル・クレンショウさんの91年作。映画『ラ・バンバ』でバディ・ホリー役で出ていた人と言った方がピンとくるか。
ジャケットはフォーク歌手みたいだけど、バディ・ホリー譲りのパワー・ポップなロックンロール。

Better Back Off : Marshall Crenshaw

■マリア・マッキー 『Maria McKee』
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これも80年代半ばに少しだけヒットしたバンド、Lone Justiceの紅一点ヴォーカリストだったマリア・マッキーさんのファースト・ソロ。
かっこいいバンドだったのに、マリアを売り出したいレコード会社に音楽性をねじ曲げられて解散した不幸なバンド。
アルバム出た頃に聴いたけど、ちょっとエキセントリックなマリアのシャウトがかっこよかったのに、落ち着いたカントリー歌手みたいになってしまっていて、つまらないなぁって売っちゃったんだけど、今聴くといいなぁ。
大人っぽく万人受けに歌ってても、やっぱりどこか陰りがあって。

I've Forgotton What It Was In You : Maria MacKee

■キンクス 『Come Dancing with The Kinks :The Best of The Kinks 1977~1986』
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最後はキンクスの70年代後半から80年代半ばのベスト盤。
これも当時は「初期のほうがかっこいいや」ってどっかへやっちゃったんだけど、今聴くとこのゆるゆる感がしっくりくる。
十代の若造には、このゆるさのよさはわからんよねぇ。年食ってよかったよ(笑)。

Jukebox Music : The Kinks


と、まぁこんな感じ。
結局70年代80年代の古い音楽ばっかり探して聴いてるんだよなぁ。
新しいものがダメだとは思わないんだけど、やっぱり感性が一番豊かだった頃に響いたものが今も心にすっと落ちて心地よいのですよね。
それは年食ったと悲観するものではなくて、そーゆーものなんだろうね。18、19くらいのときにできた自分のベースから、時に遠ざかったり、時に掘り下げたりしながら大人になっていくものなんだと思う。

この3枚はどれも、3枚500円の投げ売り箱からの掘り出し物。
いいぞー、東京。さすが大都会だー。

ちなみに日曜日も帰る前に立ち寄ったのは八重洲ブックセンター。
ああいう場所でなら、一日過ごせるかも(笑)。






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コメント

[C3239]

名盤さん、こんばんはー。
このレベルの盤で3枚500円っていうのはなかなかありがたいでしょ。B◯◯K OFFの投げ売りとは質が違います。
マリア・マッキーはいいですよね。ローン・ジャスティスは大好きでした。この盤はちょっとおとなしすぎますが、それはそれでなかなかの魅力です。

  • 2018-11-17 17:22
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C3238]

3枚¥500!?
素晴らしい!!
それは買いですね。
僕多分ローンジャスティスのLP持ってると思います。
20年以上聴いた記憶ないですけど。
マリア・マッキー好きでした。

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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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