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♪めれんげ一人旅

目が覚めたらユニットバスみたいなプラスチックの狭い天井。
えっ?ここはどこだ、あ、東京だ。

東京行きも、もう何度めなんだろう。
去年は仕事がかちあって来れなかったんで、その前の6月の六本木以来。
過去記事によると、最初に訪れたのは2011年。この7年で変わったことと言えば、ちゃんと宿をとってから来京するようになったことかな(笑)。ちょっと体力の衰え感じる近頃、40代の頃はネットカフェでもじゅうぶんだったんだけど。外国人観光客が増えたからか、この数年ですっかり安い宿を当日確保するのが難しくなった。とは言っても宿確保したの前日だけど。新宿近辺とか全然空いてなくって、六本木から歩ける範囲の赤坂で3500円のカプセルが確保できた。ネット上の評判はあんまりよくなかったけど (寝室にコンセントがないなんて、スマホ時代に致命的・・・)、いいんだ、眠れりゃどこでも。

さて、土曜日の夜。
楽しかったなぁー。
たくさんお話した人も、あまりお話できなかった人もいるけれど。
なんていうんでしょうか、主役のjukeさんをはじめ、みなさんの楽しんでいるのを見るのがとても楽しかったのです。
いい音楽と、お酒と、初めて会っても年に一度しか会わなくてもたくさん会話を交わさなくてもなんとなく気心が知れてみんなで同じ場を共有できることの幸福感。大袈裟に言えば、人生の幸せって、こういうことなのかな、と思えるくらい、ありそうであんまりないよね、ああいう場所と時間は。
こういう楽しい場を作ってくれたjukeさんとDueceのマスターと、皆さんに感謝です。


今回のライヴは「めれんげ一人旅」。
jukeさんがギター一本で演る。
今回改めて思ったんだけど、っていうか本人には今更かよっ、って怒られそうだけど(笑)、jukeさんって上手いよね、一人で演っても、ロックンロールでソウルフルだ。
舌巻いたり、ヴィヴラート利かせたり、わざとロックンロールっぽくしたりソウルっぽくしたり、っていうのはあんまり好きじゃないんですよね。英語の歌をネイティブじゃないのにすごく英語っぽく歌うのもあんまり好きじゃない。
jukeさんのは、そういう形だけ持ってきたロックンロールやソウルじゃなくって、自分の中から出てきたロックンロールでありソウルだと、少なくとも聴く側としてそう感じるんですよね。
そして、曲がいいよね。
一部の選曲は、RC、ルースターズ、ボ・ガンボス、北海道からのangel dusterさんに送るスライダーズ“ありったけのコイン”、インプレッションズの“It's Aii Right”に、ビートルズに、後半Alleynutsのカズさんとリリーさんを交えたクールス。すいません、クールスはあんまり知らなくって。ああいう感じは大好きなんだけど。
二部は“夏の朝5:20”で始まって、“あぶないふたり”、“おまえといられない”、“あいまいなリズム”、新曲“横顔(仮)”、“星がきれいな夜”、“I need somebody”、あと何演ったっけ。酔っぱらってきて記憶あいまい(笑)。
最後は“シャララ”、そして“ジェットでぶっ飛ぶ”。

個人的には、ゆるめでしっとり系のギター一本もそれこそ“Bar Music”って感じで好きだけど、一番ゾクッときたのは
「アコースティック・ギターって昔はフォーク・ギターって言われてて。演りたいのはフォークじゃないんだよね、ってエレキ・ギターを買ったのよ。」
ってMCしたあとに演った“テキーラ”。
会ったこともない高校1年生のjukeさんの姿がシンクロしたっていうか、そのときの初期衝動が大人になっても全然褪せずにそのまんまで、これこれ、これが楽しいんだよ、かっこいいーんだよ、ってのがありありと伝わってきて。
そうそう、これこれ、これがかっこいいんだ。
ロックって、このかっこよさだ。
今回一人めれんげで演ることになった経緯はいろいろとあったんだろうけどー。
jukeさんがよく使うMCで、「歌ってもいいよー。歌わなくてもいいよー。」っていうのがあるけど、あの感じと同じかなぁ。こうでなきゃってこともなく、感じ方もひとそれぞれでいい。ゆるくてもいいし、ゆるくなくてもいいし、一人でも二人でも三人でも、ステージで音を出してくれているだけで、めれんげの音になっていて、そういうイッツオーライな雰囲気も含めてみんな大好きなんだと思うんですよね。



一夜明ければ、またいつもの仕事の一週間が始まる。
お楽しみはしばらくお預けだねー。
でもね、あのロックのかっこよさを思い出した、あの感じは忘れたくないですよね。
仕事でもプライベートでも、なんであれ自分がいいと思えること、自分で楽しいと思えることをしたいね。
ま、そのことを否定されようと肯定されようと、実際最早そうしかしようがなくなってきてるんだけど。
Life goes on.
それぞれの場所で、それぞれに働いたり遊んだりがんばったり怠けたりしながら、また元気でお会いできるといいねー。







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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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