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♪ぼくは牛乳

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「私たちが牛乳を作っているのではないのです。牛乳を作るのは牛たち。私たちはそれを手伝っているだけなんですね。」
「だから、牛たちが気分よく過ごせるよう、いろいろ気遣ってあげることが大事。作業を機械化をするのも、効率をあげるためだけではなく、勘と経験に頼っていた質のばらつきをなくすためなんです。」
と、北海道のある牛乳の生産者さん。
また別の方は、こんな風に言っていた。
「牛は怒っちゃだめなんです。愛情をかけて優しくしてあげると、優しい牛が育つ。ダメなことをしたときだけは叱る。ほったらかしにし過ぎると気性が荒くなります。子供の教育と同じですよ。」

そんなふうに思いを込めて日々牛さんたちと向き合っている酪農家さんたちがいる。
そのおかげでおいしい牛乳を飲むことができる。ヨーグルトやチーズを食べることができる。
昔はなんとなく、牛小屋に閉じ込められた牛たちが、毎日毎日たらふく食べさせられ、奴隷のように苦しい思いをしながら泣く泣く絞りとられているんだと思っていた。
そんなことは全然なかった。
牛たちの目は穏やかで、人間が近づいても怖がらない。それはきっと、普段から人間に優しく接してもらっているから。
優しく育てられた牛が優しい気持ちで絞られた牛乳のほうが、絶対おいしいに決まってるよね。

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そして、そんなふうに絞られた牛乳を、鮮度のよいままに運んだりパックしたりする人たちがいる。
ひとりひとりの誠実な思いのリレーの結果として、わが家の冷蔵庫に牛乳が届く。
仕事で行った北海道で、そんなことを感じていました。

「ぼくは牛乳」

♪ぼくは牛乳
まじめな牛乳
やさしいひとたちに育ててもらったんだ
気持ちのいい丘で

歌っているのは、原田郁子さんです。




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[C3219]

つき子さん、こんばんは。
北海道も今年は例年より暑かったそうですが、牧場のある場所は高原で、訪れた日は最高25℃くらい、日差しを浴びると暑いけど日陰ならそうでもない感じでした。
まぁ、いろんな状況がありますから、私が悪かったとか思っても詮ないことです。ため息もたいせつ。ため息ついたあと、またぼちぼちやればいいんではないかと。
僕、実は人生初北海道でして。大阪や東京とは違う空気感は確かにありますね。
大人も子供も牛さんも、のんびりやりましょ。

  • 2018-08-06 22:44
  • goldenblue
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  • 編集

[C3218]

こんばんは。北海道の牛さんは暑さでまいってなかったですか?
ほんと、みんな安心してのびのびと暮らしてほしいですよね。とくに子どもは。牛さんも。まあ、オトナも。自分の子育ても反省だわー。私が悪い?いや、状況もあるし。でも、おんなじような状況のなかでも、カリカリする人もいれば、そうじゃない人もいるし、やっぱり私がダメだったんだなぁ、とか…ため息が出る。
学生時代に旅行したとき、北海道で暮らしたら性格変わりそうと思ったけど、北海道ってなんかやっぱりチカラがあるのよね。
  • 2018-08-06 21:18
  • つき子
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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