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地震20180618

今まで経験した中では二度めの大きな衝撃だった。
下からガツンと突き上げるような衝撃。
一瞬何が起きたのかわからない。
照明が落ち、きゃぁーっ、と女子高校生たちの叫び声。横揺れがグラグラグラッと来てから、スマホの地震警報が鳴った。遅いよ。
いつもなら確実に通勤電車の中なのだけれど、たまたま朝から配送センターへ行く用事があって枚方市駅で降りた直後だった。
電車に閉じ込められた同僚の話では、一時間以上停まったあと最寄りの駅で下ろされ、数駅分の距離を歩いて帰ったというから僕はラッキーだった。帰りも僕の沿線の電車は動いていた。動いていない沿線の人たちが、バス停に長蛇の列を作っていた。

普段気にしていないけど、地震だとこうなるんだ、と思ったことがふたつ。

1・頭上のものは落ちてくる
今回落ちてきたのは、エアコンの風の方向を調整するフラップだけだったけど、電光掲示板が落ちてきた駅があったり、窓ガラスが崩れ落ちた建物もあった。ブロック塀の下敷きになった痛ましい事故もあった。
普段歩く場所なんかでは、頭上になにがあるのか確認しておいたほうがいい。

2・電気は停まる
駅構内で地震に遭い、とりあえず揺れが収まって、さてどうすべきかと思って、いろいろと長丁場になりそうだしとりあえず用を足しておこうと思ってトイレに行ったら、大のほうからおっさんが出てきて「流れまへんわ。」と。排水のセンサーが作動しないらしい。
あー、そーゆーことね。。。
改札機も停まっていたから駅の外へ出るためにもカードを駅員さんのパソコンで解除してもらわないといけなかった。
市内の高層マンションなんかではエレベーターが停まって住民は軟禁状態になったらしい。
そういう些細な日常行動が電気で動いていることを把握しておいたほうがいい。電気が停まったときに何が動かなくなるのかは知っておいたほうがいい。

日常の風景があっという間に変わってしまうものだということを僕たちは先の大震災や阪神淡路大震災で経験している。
そのおかげだろうか、人々の対応はとても落ち着いたものだった。
ただ、もう少しひどい被害だったらどうだったのだろう。
民家が燃えているのをテレビで見た。幸い消防車がすぐに駆けつけていたけど、家屋の倒壊が相次いで道路が寸断されていたら。
地下鉄なんかで情報がないまま何時間も閉じ込められたりしたら?もし津波が来るとしたら?
そのときにパニックが起きないとは限らない。
職場の同僚でも、僕と同じように駅で被災、津波や余震があるかもと駅に留まった人もいれば、とにかく職場へ行こうとバスやタクシーに乗った人、駅に着いて引き返した人、まだ家にいた人、いろんなシチュエーションがあった。その瞬間にどこにいたのかで運命が変わる。どう動いたかでまた運命が変わる。
数名の命が失われ、今もガスや水道が止まって不便な暮らしを強いられている今回の地震を被害の多い少ないで軽微だったとは言わないけれど、いつかもっと大きいのが来る。来ないでと願ったところで自然には届かない。
そのときのための心構え、十分な準備はできないとしても、気持ちのシミュレーションだけはしておいたほうがいい。
そんなことを改めて思ったのでした。


No Language in Our Lungs / XTC

20180619204336075.jpg
XTC Black Sea








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[C3209]

Okadaさん、こんばんはー。
高槻の友人はまだガス・水道止まってて、なんとなく不安で避難所で寝泊まりすると言っていました。
大きな余震、続震、近くの地域での連鎖的な地震、油断せずに、もし何かあっても落ち着いて対処したいですね。
  • 2018-06-20 00:04
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C3208]

ビビりましたね。
ぼくはまだ家の中でした。
電車の中に長時間閉じ込められた方は、辛かったでしょうね。
しばらく警戒の日々が続きそうですが、
何もないことを祈ります。
ぼくの実家は高槻なんですが、結構酷いようです。
  • 2018-06-19 23:04
  • Okada
  • URL
  • 編集

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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