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♪センスと才能のある奴には敵わない

今日はちょっと落ち込むことがあった。
まぁ、要は、自分自身のセンスや才能の壁、みたいなことを思い知らされている、とでも言おうか。
仕事場が異動して新しい仕事になって2ヶ月、未だに「もう慣れた?」なんて聞いてくる人もいるけれど、ぶっちゃけ求められているレベルは「まだ慣れてないんで。」なんて言い訳はとても言えそうにない。言いたくはない、ということもあるけれど。
まぁそんなんでかなり頑張ってはいるのだけれど、仕事の出来栄えは結局のところは結果だから、どんな努力があろうとも結果がついてこなけりゃそれは自己満足でしかないし、そもそもそんなに胸張って言えるほど努力し尽くしたわけでもなく、中途半端なセンスと才能と過去の経験とその場しのぎでなんとか乗り切っているに過ぎないわけで。
このセンスや才能という奴、例えばちょっと絵がうまくて仲間内からは「絵が上手い」と認められているような奴でも、実際プロの絵描きや漫画家やイラストレーターになろうとでも目指したもんならいきなりハードルが高くなってしまって、たいがいの奴が挫折してしまうことがよくあるように(歌でもお笑いでもスポーツでもみんな同じだ)、素人でちょっとそこそこ上手いということと、プロでやっていけるレベルには歴然とした差がある。
では、センスや才能は生まれ持ったもので生まれてからずっとそのままかというとそうでもなくて、センスのある奴はさらにセンスが磨かれていってさらにどんどんすごくなっていったりする。途中で壁にぶつかってそこから伸びどまってしまう奴もいる。本人の持っている隠れたセンスが、時代や、タイミングや、よきパートナーによっていきなり日の目を浴びることもあるわけで、じゃあ自分はどれだろう?などと考えていたら、だんだんそんなことはどうでもよくなってきた。
結局、今の手持ちのセンスと才能でやるしかないもんね。
運がよけりゃそれなりにそこそこ勝負できるけど、運を呼び込むのもひとつの才能。運が悪けりゃ悪いなりになんとかやっていくのもひとつの才能。どっちにしてもその道でセンスと才能は活かされる。

そんななんとも言えない気分を感じつつ、そんな気分はロックンロールでぶっとばすに限る、というのが今日の結論。ブルースじゃ落ち込むばかりだし、ソウルに高揚するほどにはエネルギーがちょっと足りない。
センスと才能を持ち合わせた奴等に敬意を表しつつ。


ウィズ・ザ・ビートルズ  マイ・エイム・イズ・トゥルー  Greatest Hits

Three into One  shinohara taro


With the Beatles/The Beatles
こないたCD屋へ立ち寄った時、かかっていたのがこのアルバム。リマスター再発なんて全然興味ないけれど、そういやコレ、アルバム単位でまともに聴いたことなかったなぁ、と。
“It Won't Be Long ”で始まり“Money”で終わる構成。“I Wanna Be Your Man ”も荒削りでスゲエいいやん!と改めて感服。ちょっとB面特集みたいな雑さというか、ドライヴ感がカッコいい。

My Aim Is True/Elvis Costello
センスのあるロックンローラーといえば、真っ先に思い浮かぶのはコステロとポール・ウェラーか。
このファーストアルバムだって、どこを切ってもかっこいい。
曲や、ぎゅっと凝縮されたポップなエッセンスもそうなんだけど、コステロの皮肉っぽくて、尚且つどこか悲しげな、でもやけっぱちにならない声が、曲のよさをさらに響くものにしている気がする。

Greatest Hits/The Jam
ジャムは実はリアルタイムでは聴いてませんでした。クラスの女子がアイドル的に騒いでいたからついついパスしてました。だから、このベスト盤が僕にとってのジャム。
なんといってもポール・ウェラーのジャキジャキかき鳴らすギターがかっこいい。
聴いてると、自分がとてつもなくかっこいい男になったような気がしてしまうのです(笑)。

Three into One/山下久美子
山下久美子が布袋寅泰と公私共にパートナーだった頃の3枚のアルバムからのベスト盤。
BOφWYは全然受け付けなかったけど、この久美子さんとのコラボはとてもいい。
コンパクトなメロディとしっかりしたビートの上で自由に跳ね回る久美子さんは、とてもキュートだ。
やっぱりセンスと才能のある奴には敵わない。

光と蔭/篠原太郎
篠原太郎さん。その昔、現クロマニヨンズの真島昌利と一緒にブレイカーズというバンドをやっていた人で、そのたった二枚のソロ・アルバムのうちの一枚。けっこう好きだったなぁ。ビートがきいていて、ちょっとMODSっぽくって。歌い方とか歌詞とかマーシーのソロそっくりで。
同じ価値観を共有しながら違う道を選んだ二人には、きっと二人にしか分からないいろんなことがあって、それってなんだかちょっとカッコいいと思う。



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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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