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♪Many Rivers To Cross

いろんなことがなかなか思うようにはすすまないもんだなぁ、とため息が出るようなことが続く。
怒りを持って立ち向かうほど理不尽でもなく、こりゃもうだめだとあきらめるほどに絶望的でもなく、ただなにかがなんとなくずれている感じ。ボタンをひとつかけ違えたまんまでも日常生活にはそれほど支障はないけれど、どうにもしっくりこない、そんな感じ。
なんなんだろう。そもそもの考え方のベースにずれがあるのか、それともただ深く考えないだけなのか。そもそもの責任感や実行力の差なのか、それともただ実務的にずぼらなだけなのか。
仕事をする上でお互いに共通の考え方がベースにあって、自分も相手も「そりゃこうでしょっ!」って行動が一致したときっていうのはとても気持ちがいいのだけど、「えっ、そこでなんでこうなんの?」ってなったときはとても歯痒い。「だってこれはこういう考えに照らしあわせてこう考えたんだけど。」っていう明確な理論と根拠があれば「おぉ、そうか、そういう考え方ね。」って納得もするのだけれど、「いやぁ、それは・・・・モゴモゴ・・・」ってなった日にゃあね。遠回しにやんわりと、ではけっきょく何にも変わらない。でもあせって相手を罵倒したところでやっぱり伝わらないどころか断絶になっていくわけで。
難しいね。仕事として。相手の成長にとって。
いや、本当はそんなことはどうでもよくって、自分が日々ご機嫌に円滑に物事を進めたいだけなんだけど。

そんななんだかなぁ感の気分にすんなりはまったのが、ニルソンとジョン・レノンがコラボしたこのアルバム。

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Pussy Cats / Harry Nilsson

Without You”のセンチメンタルなバラードのイメージのニルソンとはまるで違う、酒で涸らしたような焼けた声で歌われる、なんともやるせない歌。
収録曲のほとんどがカバーなんだけど、その解釈は実にひねくれていて。
例えば“Many Rivers To Cross”はジミー・クリフの原曲のピンと張りつめた艶感を敢えて殺したヨレヨレのへヴィーな歌に。ドリフターズの“Save The Last Dance For Me”も、他の男と踊る彼女をいじいじとなじる情けない男の歌に。逆にディランの“Subterrenian Homeshick Blues”はザクザクと荒っぽいへヴィー・ロックに。それからビル・へイリーの“Rock Around The Clock”なんてもう、酔っぱらいがへべれけで踊っているみたいのやけっぱちさで。
なんだかね、聴いているうちに、いろんなことがとても些細でどうでもいいつまらないことのような気分がしてきて、どよーんとした気分がいつの間にかさっぱりするような感じになれるんです。

まぁ、日々はなんだかんだといろいろある。
そういうのも、例えば運動会の出し物の一部みたいなもんで、きっとなんにもなきゃないでつまらないのかもしれない、と。
出し物が綱引きであれ玉入れであれ二人三脚であれ、ホイッスルが鳴るまでの間、悪戦苦闘するしかないのだ。
むしろ大事なことは、いやーな気分やモヤモヤを溜め込まないことだ。自分のせいにして自分を虐げすぎないことだ。
そういうとき、音楽とか、自分が楽しめて解放されるものがあるっていうのはラッキーだと思う。


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コメント

[C3156]

波野井さん、まいどですー。
このアルバムは、古くからのニルソンのファンには評判がよくないらしいのですが、僕はけっこう好き。
モヤモヤはねぇ、結局のところ他人は変えられないので、辛抱づよくやるしかないのかと思っております。
  • 2018-01-11 23:41
  • golden blue
  • URL
  • 編集

[C3155]

全部、酒浸りをイメージさせる
この仕上がり!
男のアルバムって感じで好きです(^^)!

もやもや感が晴れますように!!!

ラスト・ソウルマン、アップしました(^^)♪
  • 2018-01-11 00:18
  • 波野井露楠
  • URL
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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