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音楽歳時記シーズン3「啓蟄」

3月初旬のこの時期には、誕生日があって、その一週間後に東日本大震災があって。
そういうせいだけでもないんだろうけど、この季節はなんとなく、静かに人生について、世界について、考えを巡らせてみたい気分の季節にいつの頃からかそうなってしまった。
その上、このコロナウイルス禍によるどんよりムード、嫌でも自分やこの国の行き着く先に漠然とした不安感を感じては重い気分になってしまう。
もっとも、いろいろ考えを巡らせたところで結局のところはなるようにしかならないんだけど。

3月6日、啓蟄。
まだまだ気温は低いけれど、陽射しはすっかり明るい。
どことなく優しい愛情に包まれている気分を思い出す気持ちになってみよう。
不安は横へ置いといて、穏やかな気持ちを思い起こそう。

そんな気分に似合うレコードを探していたら、ジョージ・ハリスンが思い浮かんだ。
ジョージの名盤といえば「All Things Must Pass」なんだけど、僕は1979年のセルフタイトルを冠したアルバム「George Harrison」が一番好きだな。

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George Harrison / George Harrison

ジョージ・ハリスンのことは、正直そんなに深い思い入れがあるわけではなかった。
ビートルズならやっぱりジョンだし、ポールの才能はものすごいし、リンゴの人の良いキャラは素敵だ。となると、どうしてもジョージの存在には地味さがつきまとう。
でも、どんな気分のときでもすんなりと受け入れられるのはジョージの音楽だった。
気がつけばいつもそこにいて、穏やかに、時にはちょっと意味不明に、謎の微笑みを浮かべている。
テンションの浮き沈みが少なくて当たり外れの少ないその安定感は、実はとても貴重なんですよね。



53年生きてきて、振り返ってみると、意外とたくさんの愛情に包まれてきたのだと気づく。
そのときはわからなくって、照れ隠しでごまかしたり、ちゃんとその愛情を受け止められずに悪態ついたりしてきたんだけど、まるっきり愛されていないと拗ねていたわけでもなかったはず。

Love comes to everyone。
太陽の陽射しが誰にでも降り注ぐように、愛も誰にでもやってくる。
それを感じるか、受け止めるかは、自分次第なんだってこと。
Love comes to everyone。








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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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