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続・音楽歳時記「雨水」

冬の日、穏やかな休日。
奥さんも娘も出掛けてしまって、ひとり新聞など目を通しながらぼけっとテレビを観ている午後。
寒さは少しゆるんできたとはいえ空気はまだまだ冷たくて、今日はなんとなく表に出掛ける気にならない。
こういうのもいいよね。
何でもない休日の何でもない時間。
ふと、無職だった頃の茫洋とした時間を思い出す。

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Hosono House / 細野晴臣

はっぴいえんどは、人が持ち上げるほどには好きでもないし、YMOにも興味を持ったことはないんだけど、細野さんのこのソロ・アルバムは大好きで、時々聴きたくなる。
こういう何でもない穏やかな日に。

アコースティックでシンプルでアナログな音。
ぼそぼそと独り言のような朴訥とした歌。
無気力とは違うけど、とっても脱力した穏やかな世界観。
でも、ひそかにファンキーでリズムは跳ねまくっていて。
でも、何よりも、どっか貧乏臭い感じが好きなんですよね。

明日も明後日も何にも予定がなくって、ただただぼぉーっとしてる。
メシはテキトーにウインナーと玉ねぎを炒めただけの手作りチャーハン。フライ返しでフライパンにご飯をじゅうじゅうと当てて痛めつける。味付けはシマヤのだしの素。フリーズドライの中華スープでもつけばたいしたご馳走だ。
ズボンに穴が空いちゃったけど、まだはけるし。
あ、でもトイレットペーパー切らしちゃったのは買いにいかないわけにはいかないな。
帰りに図書館でも寄ってくるか。
あらら 、自転車空気抜けてるやん、じゃあてくてく歩くかー。。。
そんな暮らしをしていた頃のぼぉーっとした気分をぼんやり思い出すのですよね。

冬越えさ
季節の変わり目さ
くしゃみをひとつ
話すことは多いけど
ただくしゃみをひとつ
(冬越え)


そんなふうに、言いたいことがあるようでないようで、やりたいことがあるようでないようで、くしゃみしてごまかしてた。



2月19日が雨水。
雪が雨に変わりはじめる頃、という意味だ。
僕の無職暮らしも、いつしか雪が止んで雨に変わって、いつの間にかめちゃくちゃ忙しくなった。
時々、あれっ?って思うんですよね。こんなにちゃんと働くつもりなんてこれっぽっちもなかったのになぁ、って。
まぁ、それはそれでいいんだけど。

成るように成ればいいんだ、やけっぱちな意味ではなくて、流れに沿っていけばいい。

いずれまた雪の日が訪れることもあるんだろうしね。











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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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