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続・音楽歳時記「冬至」

12月22日、明日は冬至。
一年で一番夜が長い日。
今年も残り一週間と少し。
街は忘年会&クリスマス前祝いで賑わっている年末のウィークエンド。
少しビールを飲んで、軽くいい気持ちで駅を降りると、そこはさっきまでの賑わいからは別世界のようにシーンと静まりかえっていて、まるで世界中がからっぽになった中で一人だけぽつんと取り残されたみたい。
家にたどり着けばなんてことはなく、いつものように普通の毎日がそこにあって、肩透かしを食らった気分になったり、ちょっと安心したり。

そんな静かな夜には、なんとなく気持ちは反省モードになってしまう。
あぁ、あのときあんなことを言うべきじゃなかった。
あぁ、あのときはこういうべきだった。
反省したところで、この歳になるとなかなか行動は変わらないもので、けっきょくいつものようにヘマをやらかしたり、言い過ぎてしまったり、有頂天になったあとに鼻をへしおられたりするのだけれど。

20181025211311288.jpg
Every Pictures Tells A Story / Rod Stewart

そういう反省モードのとき、心にしみるのはロッド・スチュワート。
この人も若い頃からずいぶんいろんなことをやらかしてきたんだろうな(笑)。ヘマをしては反省し、でもまた同じ過ちを繰り返し。
ロッドのアルバムはどれも大好きで、特に初期の3枚はしびれるくらいにかっこいい。
中でもぐっと心にしみてくるのが、『Every Pictures Tells A Story』の2曲め、“Seems Like A Long Time”。
これはダメだ。泣けてくる。

夜は昼のもう一つの顔に過ぎないという
でも君が光を求めたことがあるのなら
朝を待つのがどれほど長く感じるか知っているはず
夜はずっとずっと続くような気がするんだ
ずっと、ずっと、ずっと

(Seems Like A Long Time)

しみるよねぇ。
冬はまだこれから、暖かい春の陽射しはまだまだ遠く。
なんとなくずーっと冬が続いて、春なんて永遠に来ないんじゃないのかとさえ思えて来る。
結局反省したって同じことなんだから、それならいっそ反省なんてしないで、思うままに振る舞うほうがいいのかもしれないねー。

そんな気分に優しく響くのは“Mandolin Wind”。

雪が留まることなく降り続けて
凍てついた平原でバッファローも死んでしまった
こんなに寒い冬は14年ぶりくらい
だから、僕にはまだ信じられないんだ
きみが笑顔でいてくれることが
最悪の時期を乗り越えた僕らだから、
もうあとは落ち着くばかり
愛してるんだって、わかったんだ

(Mandolin Wind)

何があったのかは語られないけれど、厳しい時期を乗り越えたらあとは良くなる一方なんだから、って、そんな悲しみの裏返しの明るさがロッドっぽくっていいな。

明後日からはまた、少しずつ夕暮れが遅くなっていく。
夜明けが早くなっていく。
いいことも悪いこともやってきては去っていく。
季節は巡る。
みんな、平穏無事であれればいいな。







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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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