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続・音楽歳時記「大暑」

今年の夏は尋常じゃないくらい暑い。
こんな日に外出したらまじで命に関わるんじゃないかしら。
ましてやスポーツだなんてあり得ない。
こんな日にも外で働く皆さん、ほんとうにお疲れさまです。

7月23日は大暑。文字通りに暑さMAX。一年で一番暑い時期。
京都・大阪の夏はただでさえ暑いのですよね。
湿気が高くてジメジメする上に、べったりと蒸し暑さが籠る感じ。風が抜けないんだな。それに緑が少ない。潤わない。立っているだけで蒸し風呂だ。
それが当たり前だと思っていたから、他の土地の夏を知ってびっくりした。
エジプトのカイロだって、気温こそ40℃近くまで上がるとはいえ、湿気が少なく実際のところ体感温度としては大阪より涼しくくらいだったのだ。沖縄の夏も湿気がなくて爽やかだったし、バンコクは湿気はあるけど空気のヌケがよくて、思っていたよりもじっとりと熱気がこもる感じではなかった。同じ関西でも、京都・大阪と神戸ではずいぶん暑さが違うもんね。
暑さっていうのは、気温の高さだけではなく、気と体感温度の影響が大きい。
今まで行ったことのある土地で、経験上一番暑いと思ったのはニュー・オリンズ。訪れたのは6月だったのだけど、めっちゃくちゃ湿気が高くて、息をするのも苦しいくらいだった。
ああいう土地では昼間はとても動けない。日本人みたいに生真面目に働こうものならバテてしまう。
南の国の人たちがとてもルーズになるのもわかる気がした。そして、夜の悦びとしてのダンス・ミュージックの発展も。

大暑の一枚は、そんなニュー・オリンズの大御所、アラン・トゥーサンさんを。

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Southern Nights / Allen Tousant

ニュー・オリンズらしい泥臭さと、お茶目なファンクっぽさ。
リズムは跳ねているんだけど、煽ったりけしかけたりはしてこない。開けっ広げというか、オープン・マインドというか、生命の持つ欲求に忠実っぽいというか。肩肘張らない、しかめっ面にならないゆるさ。ナチュラルかつリラクシング。
そんなゆったりとした感じがとても心地よいのです。

ちょっとオリエンタルな感じのメロディーが美しくもちょっと儚い“Southern Nights”はこんな歌だ。

南国の夜を感じたことはあるかい?
そよ風のように自由で、木々のようにおしゃべりじゃない。
口ずさむ鼻歌は恋の歌。
南国の空は目を閉じていたって気持ちいい。
この気持ちよさをもっとうまく言える誰かがいたら、謝ったっていい。
気持ちいい。
ふわふわと飛べてしまいそうだ。
この世界のすべての争いが止めばいいのにな。


だいたいにおいて、日本人は働き過ぎる。生真面目で細かくて完璧主義的に過ぎる。集団への所属意識や規範規則を重んじ、無理してでもがんばり過ぎる。
それはそれで美徳ではあるんだろうけど、この歌みたいにもっとゆるくていいんじゃないのかしら。
まして、こんなにクソ暑い時期には。
この曲みたいな気分でずっといられたら、世界はもっと平和なんだろうな。







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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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