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続・音楽歳時記「春分」

春はやっぱり大好きな季節。
日に日にあったかくなっていくっていうのはいいよね。
自然と気持ちもゆるむ。
腰痛もようやく収まったし、一時期ひどかった花粉症も、この数年わりとおとなしくて。
今日はあいにくの雨だけど、それでも冬の雨とは気分が違う。

春らしくのんびりとご機嫌な音のイメージって、なんとなく60年代初期モータウンの感じ。
特に春のほわっとした気分によくあうのは、ミラクルズだなー。

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Going to a Go Go / Smokey Robinson & The Miracles

ゆっくりと花びらが開いていくような“Tracks of My Tears”でアルバムは幕を開ける。
2曲めに早くもガンガンのイケイケナンバー“Going to a Go-Go”でご機嫌になったあと、、しっとりと“Ooh Baby Baby”、これぞミラクルズというような美しいコーラスにホーン・セクションのリフがかっこいい“My Baby Has Gone”と、オープニングから4曲立て続けの名曲連発。
続くは、ブルージーなギターにロビンソンがファルセットではなく地声で歌う“In Case You Need Love”、さらにミラクルズの裏名曲“Choosey Beggar”、ドゥーワップっぽい“Since You Won You Heart”と、広島カープ打線も顔負けの役者揃いの切れめのないラインナップはまさにミラクルだ。
この時代のソウルのアルバムには、1、2曲のヒット・シングル以外は凡作もしくはシングルの焼き直しの金太郎飴・・・みたいなものも多い中、バラエティーに富んで捨て曲なしというのは、まさにロビンソン氏の溢れる才能の賜物、世界文化遺産級の素晴らしさだと思います。

Beggars can't be choicey I know
That's what the people say.
But though my heart is begging for love
I've turned some love away.
Maybe one was true love
I'll never know which cause
your love is the only love to make this beggar rich.
I'm a choosy beggar and your my choice.

「乞食はものを選べない」って人は言う
そうさ、だけど恋は始まってしまったんだ
いくつかの恋を失ってきたけれど
たぶんこれこそほんとうの恋
もう迷うこともないはずさ
あなたの愛だけが乞食を豊かにするたったひとつのもの
僕は選り好みをする乞食
そしてあなたこそがマイ・チョイス

(Choosey Beggar)

ロビンソン氏は作詞家としても素晴らしい評価をされているけれど、なるほど、諺を逆手にとった意外な書き出しと、冒頭のネタ振りがきっちり回収される見事なストーリー展開。
この曲に限らずロビンソン氏の歌は、語り口は穏やかだけれどヤワではなく芯が強い。その静かな確信みたいなものが好きだな。





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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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