Brian Wilson/Brian Wilson もう一人、永遠の夏を描くことを求められて苦悩した天才ミュージシャン、ブライアン・ウィルソン、ドラッグ禍から還ってきた88年の作品。 “There's so many songs to sing,I'm thankful for the love they bring”… 音楽に殺されそうになり音楽で救われた男の姿がそこにあった。
Late for the Sky/Jackson Browne “向こう側に暗い雲が見えるだろう?聖書の予言のように、あの雲が世界中を洗い流す。みんなびしょ濡れになるだろう、だからしっかりつかまっていて。かつて起きてしまったことだからもう起きっこないなんてふうには考えない方がいい。” そんな暗示的な言葉が「The Road and The Sky」という歌にあった。 ジャクソンの歌は、感傷的でありながらどこかきっぱりとした決意や覚悟のようなものを含んでいて、それはまるで夏の夕暮れのようだ。
For Your Love/柳ジョージ “赤いキャンディー包んでくれたのは 古いニュースペーパー…” 暮れようとする海、夕日を浴びて黄金に光っている。遠くに貨物船。そんな風景が見える。 僕らの夢はいつもあの貨物船みたいに、手が届きそうでいて届かない場所できらきらした光を浴びながら漂っているものなのかもしれない。 柳ジョージ、大人のセンチメンタル。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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