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♪清志郎のラブソング(1)

今日は、清志郎のラブソングばかり聴いていた。

エンジェル、ラプソディー、多摩蘭坂、ハイウェイのお月様、君が僕を知ってる、モーニング・コールをよろしく、たとえばこんなラブソング、スロー・バラード、夜の散歩をしないかね、2時間35分、Oh,Baby、窓の外は雪、指輪をはめたい、上品な猫みたいな、夢を見た、海辺のワインディング・ロード、メロディ・メーカー、クールな気分、夢中にさせて、あふれる熱い涙、彼女の笑顔、君にだけわかる言葉、マイティ・マイティ・ラブ、世界中の人に自慢したいよ、Baby何もかも、仕草・・・


どうしてこんなにせつない気持ちになるんだろう?
どうしてこんなに素直な言葉でうたが書けるのだろう?
なんでもない言葉さえも、清志郎が歌うとどうしてこんなに響くのだろう?

愛とか恋とかってことは未だにうまく語れないけれど、少なくとも甘いだけのものじゃない。
だから、結婚式で歌われるような、甘いだけのラブソングには心が動かない。
「あなたをずっと愛してる」だの「きみを守りたい」だの、そんなうすっぺらい愛の誓いの言葉なんて、そのうちすぐに色褪せてしまうんだってこと、高校生じゃあるまいしそれなりの年になればそんなこと誰でも知っているだろう?
清志郎は、「永遠にそばにいるよ」とか「誰よりも愛してる」なんて大袈裟なことは歌わない。
清志郎の歌う恋の歌は、もっと身近で、とても生々しい肌触りがする。


EPLP2


「永遠にそばにいるよ」とか「誰よりも愛してる」なんていう歌がどこか居心地が悪いのは、その歌の視点が自分目線100%だからだと思う。そこに相手の姿が見えない、ひょっとしたらその思いは大いなる勘違いかもしれない、ということを見ようとしない居心地の悪さなのだ。
あえて、恋愛なんて実は大いなる勘違いだと言い切ってしまった上で、清志郎の歌から聴こえてくる感触はとんでもなくリアルだ。
自分が感じた正直な言葉だけを重ねてきた人だからこその、純粋無垢。
手垢にまみれた陳腐な言葉がカビやほこりのようにへばりついてしまっているココロをピカピカに磨いてくれる。


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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