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♪Hey,My Friend,Don't Die Young

Hの自殺を聞いてから、ひとつだけ怖くなった行為がある。
それは、誰もいない部屋の扉を開けること。
そこに天井から誰かがぶらさがっているのではないか、そこに血まみれの死体が転がっているのではないか。扉を開ける瞬間にふとそんな映像が浮かんでびくっとしてしまうのだ。
生きていることと死んでしまうことは、裏表ではなく地続きの同じ平面上ある。
日常生活にぽっくり開いた落とし穴みたいに、死は誰の身にもすぐそばにある。
パチンと叩けば潰れてしまう蚊みたいに、生き物の命は実はとてもか弱いのだ。

だからこそ、生きていることを優しく包み込むように愛おしく感じていたい。
そう感じることのできる心の柔らかさを保っていたい。
40過ぎたおっさんが、まるで十代みたいな青いことを言っているような気もするけれど、それなりに歳を重ねてきたからこそ、借り物の言葉ではなく、ほんとうに心からそう思えるのだ、という気がする。
多分もう、これからは、どんなに嫌な奴でも「死んでしまえ」とは思わない。
命を大切にしろ、なんていうありきたりのお説教とはまったく違うレベルで、ほんとうに誰一人として自分で自らの命を追い込むようなことはしてほしくない。

ヒートウェイヴの、“Hey,my friend,Don't die young”を。

柱 
柱 / HEATWAVE


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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