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♪「酒とエレキとロックンロール」に寄せて、に寄せて

11月18日、東京・東中野、MusicShed“YES”にて、めれんげのライブがありました。
記念すべき10回めの東京ライブ。
残念ながら僕は参加できなかったのです。
泊まりがけでの仕事とぶつかってしまってどうしてもパスできなくなってしまって。
2011年からもうかれこれ6年も行き続けてきたのにね、めちゃくちゃ残念で。
このイベントを通じて知り合ったたくさんの方々ともとってもお会いしたかったのですが。
夜の懇親会でしょーもないおっさんたちとどうでもいい話をしながら、あー、今頃みんな楽しんでるよなーってことばっかり思っていました。

その代わり、ってことでもないのですが、今回konomiさんが限定販売で作ったビデオ『酒とエレキとロックンロール Vol.1』に寄せる文章を書かせていただきました。
主役は映像、ライナーノートなんてあくまでも添え物に過ぎないのですが、売り物に載せた文章なので、あえてブログにはアップしないでおきます。

20171119174605a62.jpg

大好きなバンドの紹介文を書かせていただけるなんて、ほんと光栄なこと。
喜んで引き受けさせていただいたのではありますが、、、実際のところはめちゃくちゃ難しかった(笑)。
よく国内盤のアルバムにはライナーノートが載っていて、もちろんそのアーティストへの愛情があふれる文章がほとんどなんだけど、中にはクソみたいな文章もあって、なんじゃこりゃ?って思うことも多々あったりするのだけれど、そーなっちゃうワケもちょっとだけわかった気もしました。
完成品が届いてから、原稿のアップまでってほとんど時間がないんですよね。僕は一週間いただいたんだけど、やっぱり〆切直前まで書けなくって。

こだわったのはふたつ。
ひとつは、持ち上げてばっかりの提灯記事にしないこと。
もうひとつは、文章のリズム。
まぁ何を書くにしても、そのとき本当に感じたことでないと書けない。頭で考えたことを書いたって伝わらない。
そーゆー意味では、文章を書くのも音楽を演るのもちょっと似てるのかな。たぶん、絵を描いたりダンスを踊ったりすることも。

表現っていうのは技術的に上手であれば感動できるってもんではない。
konomiさんたちの音楽を聴いていつも思うのは、そーゆーところこの人達はほんとわかってる人達だということ。
ただ、間違えちゃいけない。思いをそのまんまぶつけりゃ伝わるかっていうと、それも大間違い。
気持ちをちゃんと加工して、相手に届くような形にするための技術も絶対に必要、そうじゃなきゃ誰も楽しめないのであって。そこ勘違いしたバンドや路上シンガーもいっぱいいるんだけど(笑)、そこの思いと技術のバランスが、konomiさんたちは最高に絶妙なんですよね。
本当に演りたいことがあって、少しでも伝わればいいな、って思いがあって、そのことを上手に盛り付ける器としての音楽があって、そのために必要な技術があって、音楽を技術の従属物になりさげない音楽へのリスペクトがあって。
お客さんに楽しんでもらえることが何より楽しい。
ただし、楽しんでもらおうと媚びたりはしない。楽しんでもらえるためのクオリティーはキープした上で、自分たちがまずは楽しくやる、そのことがお客さんも絶対楽しいはずだ、と。
そういう音楽。
だからみんな集まってくる。また来たくなる。
次の機会こそはなんとしてもね。



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コメント

[C3124]

波野井さん、ありがとーございます。
誉めていただけると、素直に図にのります(笑)。
ブログも10年以上書いているとさすがにネタ切れで(笑)、この数年はテーマを決めて、それに対して自分が書いてて楽しい、読んでて気持ちいい文章を書いてみよう、という感じでやってます。
ただ、巧く書いてやろう、と思うと書けなくなるんですよね。。。
けっきょく、ひらめいたこと、感じたことを思ったまま書くのが一番かと。
  • 2017-12-01 00:05
  • golden blue
  • URL
  • 編集

[C3123]

goldenblueさんの文章は本当に
いいですよねえ。
まさにリズムがある!!
なんか、私などは、文章書くのが恥ずかしく思えてきます。
それくらい、上手だなあって思います。
嘘でなく(^^)。

的を射ているんんですよ、
表現の一つ一つが!

ファンです(>v<)!笑

ところで、めれんげ!
次回はぜひ(^^)!!
  • 2017-11-30 01:06
  • 波野井露楠
  • URL
  • 編集

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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