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♪6月24日六本木

さて、楽しかった週末の出来事をどこから話そうか。
あまりに楽しすぎて、言葉が見つからない。あるいは、どんなに言葉を尽くしてもきっと伝えられそうにない、というのが正直なところ。

きっかけは六本木のバー“Deuce”のマスター・サトシさんからkonomiさんへの一本の連絡だったそうだ。
「うち、またライヴやるんで、よかったらまずはやってくれないか、」って。
六本木一丁目にあるバー“Deuce”は、それこそ20人も入れば満杯の小さなハコ。建物も実際ボロボロで、オーナーが建て替えを考えて立ち退きが決まったそうで、ここでライヴをすることができなくなった、それが4年前。
ところが、オーナーが代わったとかで立ち退きの話は立ち消えになったんだそうだ。

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夕方5時ごろ。新幹線で東京に着いた僕は、“Deuce”の前で今夜の主役「めれんげ」のVo、Gでソングライターのkonomi氏とスタッフの花マロリンさんと11月以来の再会。まだ夏至を少し過ぎたばかりの明るい空。いつもは11月なんでこの時間はもう薄暗いんだよね。
そして、続々と集まってくる美しくもどこか個性漂うお姉さま方と一部お兄さん。みんなkonomiさんのブログでつながった仲間たちだ。なぜか女子率高く。
「野郎どもにもっと来てほしいんだけど。」と言いつつ、まんざらでもなさげなkonomiさん。
再会を喜びあうみなさん、それからはじめましてのご挨拶の方々。
konomiさんや花マロさんがハグして喜びあう姿を見ながら、僕は2011年の秋のことを思い出していた。
みんな、ここで出会ったんだ。
konomiさんや花マロさんはもちろん、今回は来れなかった波野井さんやezeeさんやmegumick、Miyaちゃんヒデソン氏、deguちゃんやシゲさん。今はどうしているやらのリュウくん。再会できたsaltちゃん、そしてバンドのメンバーのみなさん。それより前にお会いしていたのはOkadaさんくらいだもんね。
もう7年も経つんだ。konomiさんが最初にブログにコメントくれてからもう10年くらい経つんだ。いつの間にか「そういえば、いっつもいますよね。伊勢の方?」とか言われちゃうくらい、めれんげの東京ライヴはすっかりなくてはならない行事になっておりますが(笑)。

ライヴの第一部は、konomiさんとG.下村さんの二人での弾き語り。
いきなりの“東京ブギウギ”で始まって、ビートルズの“A Hard Day's Night”、RCの“あの娘のレター”、「ソウルバラードを演りまーす。」というMCで“My Girl”のイントロのあとに始まったのは“はじめてのチュウ”。下村さんの麗しいギターの見せ場“Till There Was You”のあとはルースターズを二連発。スライダースが来て、下村さんが歌うコーナーはまさかの永六輔中村八大“黄昏のビギン”に、続いてkonomiさんがまさかまさかの“ハッとしてGood”、ドラムの藤倉さんが歌ったのはサウスの有山節、あとなんだっけ、konomiさんのルーツであろうキャロルとクールスか。インプレッションズの“It's Alright”もあったっけ。
全部書いてたらキリないんではしょるけど(笑)、二部は基本めれんげのオリジナル名曲集。途中Alley NutsのKazさんとLillyさんをフューチャーしたブルース・コーナーがあって(ピアノの馬橋さんのヴォーカルもいい味!)、アンコールはチャック・ベリーに捧ぐ“Jonney.B.Goode~Bye Bye Johnney”。
たっぷり楽しみました。

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「やっぱりお客さんに楽しんでほしいからね。」って、ライヴがはねたあと酔っぱらったkonomiさんは言うんだ。
「こんな伊勢の田舎のバンドのために、みんな集まってくれる。俺たちが楽しいから演ってることなのに、チャージ払ってね。ありがたいよ。楽しんでもらいたいよね。」
「いつか、書いてくれてたやん、“めれんげの音楽は、お客さんが楽しんでくれて完結する音楽だ”って。ほんとそうなんだよ。」

土曜日演奏された曲は全部、カバーもオリジナルも全部、きっと具体的に「この人にこの曲を聴いてほしい」という意図があって選ばれたんだと思う。
天国のOnnzyさんへのスライダース、東京ライヴのきっかけになった清志郎へのリスペクト、バンドのメンバーのため、お母さんやお姉さんのため。若くして亡くなられた恋人のための“夏の朝5:20”は、亡くなられた小林麻央さんとダブって余計に泣きそうになったけど。
この曲を聴いて足を運んでくれたというジャズ・ヴォーカルのかずさんのための“星の隠れ家の前で”。めれんげファンのためにもはや欠かせない“ブルースは聴かせないで”と“シャララ”。それから若かりし自分自身へのためのキャロルやルースターズ。この日お誕生日を迎えられた初参加ちびさんのための“Happy Birthday”。
そういうところがね、konomiさんの一番の魅力なんですよね。
そして、そんな人柄が演奏にあふれている。
僕たちは、音楽だけじゃなく、音楽の形をした心を聴いている、受け取っている。
もちろん本人のために弁護しておくと、ただの優しい男ではない。
「ステージでイェーィ、ロックだぜー、なんて言っているけど、ほんとは暗いやつなんです、そこんとこわかってくれる方だけおつきあいよろしくー。」なんてMCをしゃあしゃあとのたまう人で、だからこそみんな頷けるし、一人一人「俺も」「わたしも」って思っちゃうっんだろうな、なんて。

とりとめもなく長文になりすぎました。
それからちょいと誉めすぎた(笑)。
たぶんだけど、土曜日の演奏は、本来のめれんげからすると70%くらいの出来だったんじゃないかと思う。
でもね、それくらいゆるいくらいが僕はけっこう好きだな。
ゆるくっていいから愉快に、でもだらだらではなく譲れないセンはちゃんとキープして、50過ぎるとだんだんそうやって、自分自身が楽しめることと目の前のあなたが楽しんでくれることの真ん中くらいで生きていけるのがきっと一番素敵なことなんじゃないかって思うんですよね。
っていうか、konomiさんたちとのおつきあいやみなさんとの出会いを通じてそう思うようになってきたって感じかな。

まだまだ先はもうちょっとある。
また笑顔でお会いしましょうね。



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コメント

[C3110]

名無しコメントの方へ
嫌なことがあったんでしょうが、名無しで誹謗コメントをするなんて、かわいそうな方ですね。

ガキじゃあるまいし、うそで固めていない大人などいないんじゃないでしょうか。
名乗らずに誹謗コメントをするような人よりは100万倍信用できると思っております。


  • 2017-10-20 23:22
  • golden blue
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  • 編集

[C3109]

ふーん。。。あのうそつきのうたがそんなにいいか?
うそでかためた人生をおくってるヤツの歌だよ。

[C3057]

波野井さん、お会いできなくて残念でしたが、動画でもわかるとおり、現場はゆるーく和やかに盛り上がっておりました。

11月にぜひお会いしましょー。
  • 2017-07-04 23:43
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C3056]

素敵なレポ、ありがとうございます(^^)
行きたかったなあ(>_<)

11月には、また是非!!

動画送ってもらったので、それ見て雰囲気感じてます(^^)!
  • 2017-07-04 22:37
  • 波野井露楠
  • URL
  • 編集

[C3053]

花マロリンさん、泣いていただけましたか(笑)。
なんだかんだと長いおつきあいになってきましたね。
これから先、みんなどんなじいさんばあさんになっていくのか、楽しみです。

リュウさんは最初に誘ってくれた方、今もずっと恩義を感じてます。
  • 2017-06-28 20:09
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C3052]

おはよう!
何度読んでも泣けるわ。

私たちの歴史に乾杯。
これからも刻んでいけますように。

リュウさんね!
今想うと結構キーマン^^
  • 2017-06-28 10:21
  • 花マロ
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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