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音楽歳時記「寒露」

10月8日は、「寒露 (かんろ)」。
秋の長雨が終わり、秋がどんどん深まってくる頃。稲刈りもそろそろ終わり、山の木々の葉は紅葉の準備に入る時期。つまりは秋たけなわ。

本来ならば、そういう心地よい秋を存分に満喫したいのですが、なにぶん仕事が忙ししぎてまるでゆとりがない。
ダメですね、背伸びしてなんでも引き受けられる振りしちゃ(笑)。必死こいてなんとかやりあげても「これくらいできて当然」的な扱いになって、ますます仕事が増える悪循環。挙げ句、なんとか時間取り繕って作った報告文書が風向き変わってボツになるなどのひどい仕打ち。ありえへんで。
それもこれも自分で蒔いた種なのか?
ただね、男ってのは、背伸びしたがるもんなんですよね。いや、女もそうなのか、性別とは関係ないのかもよくわからないけど。

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Vacancy / 柳ジョージ

このレコードは、たぶん人生で一番背伸びしたがっていた、高校生の頃に、とても背伸びして聴いていたアルバム。
なんていうかねー、大人の感傷やロマンがたっぷり詰まっている。
こういう音楽を聴いていると大人っぽくってかっこいいだろ、なんてかっこつけたがっていたんですよね。まるっきりなんにもわかってなんていなかったくせに。
あれから何十回も誕生日を繰り返して、僕も大人になって。
今ならわかる、とは言わないけれど、大人のほろ苦さっていうか、思うようにならない人生と折り合いをつけながら、それでも優しく微笑んでみせるような感覚はちょっとだけわかるようになってきた気がする。
ジョージさんの暖かい声を聴いていると、まるで自分と折り合いのつかない背伸びは火傷の元だけど、それでもやっぱりちょっとは背伸びすることも必要なんじゃないのかな、なんて思えてくるんだよな。
背伸びして、いっぱいいっぱい背伸びして、あきらめた悲しみや届かなかった悔しさが、結局は成長の原動力になったりもするんだから。

あー、もうめんどくさい。心地よい秋をのんびり楽しませてよ、っていう思いと、ちくしょう、もうちょっとだけ、自分の中で納得いくように頑張ってみるかという気持ちと。
揺れ動きながら秋は過ぎていく。
ジョージさんは、歌の中で優しく微笑んでいる。
やれるとこまでやればいいし、ダメならダメでそれもありさ、と。
あぁ、そんなもんだよね。

紅葉は、寒暖の差が大きければ大きいほど、赤く色づくらしい。
今年の僕の葉っぱは、かなり赤くて見頃になるはずだぜ(笑)。






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コメント

[C3100]

波野井さん、こんにちは。
ジョージさん、まぁよく“和製クラプトン”なんて言われてますが、ああいう雰囲気ですよね。バック・バンドもザ・バンドっぽくて、Band of the Niteを名乗っていますが、メジャーになる前のJ―Walkでした。
  • 2017-10-08 14:31
  • golden blue
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[C3099]

BACH BACHさん、こんにちは。
今思えば、80年代の初頭までは大人向けの音楽が多かったですね。演歌も歌謡曲もそうですが、ロックでもジョージさんや甲斐バンドなんかはかなり大人の世界で、わからないなりに憧れました。
レイニーウッド時代はもちろん、ファーストの「GEORGE」、3枚めの「全ての夏をこの一日に」も同じ感じですが、この「Vacancy」がジャケットの雰囲気も含めて一番好きですね。
  • 2017-10-08 14:26
  • golden blue
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[C3098]

柳ジョージは、自分は通ってないのですが、記事から、その雰囲気というか空気感のようなものが伝わってきます(^^)。

秋はいいですね!
紅葉が楽しみだぜ(笑)♪
  • 2017-10-07 21:15
  • 波野井露楠
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[C3097] VACANCYが大好きです

どうもごぶさたしています、涼しくなってきましたね。
このアルバム、僕も背伸びしたというか、どういう音楽かも知らないまま買いました。そして、よく分からなかったんですが、「VACANCY」が大好きでした。「安モーテルはVACANCY、鍵さえ壊れている」ですよね、詞が大人だと思い、ちょっと憧れるものがありました。大人になってからきくと、まったく違う意味でその情緒が分かる気がします。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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