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音楽歳時記「大暑」

7月23日が大暑。
文字通り、暑さ最大限。一年で一番暑い時期ということだ。
この時期は、単に気温が高いというだけではなく、湿気がめちゃくちゃ高いから、不快指数はまさにMAX。うだるような暑さ。息するだけで疲れる(笑)。
特に三方を山に囲まれた盆地である京都や、街中に極端に緑が少ない大阪の暑さといったら。たぶん東京と体感温度で3℃くらいは違うんじゃないかと。

と、そんなクソ暑い真夏のド真夏、せめてリラックスしてご機嫌にいきたいね、って感じでの大暑のチョイスはデヴィッド・リンドレーさん、1981年のファースト・アルバムです。

david lindley
El Rayo X / David Lindley

なんともご機嫌で能天気なヌケた音。
見た目のイカつさとは真逆の妙にかわいらしい歌。
なんとなーく、なんでもいいや、って気分になれる。
うー、とりあえずビール(笑)。

収録された曲のうち、半分はカバーなんだけど、これが実にいい味わい。エヴァリー・ブラザーズの“Bye Bye Love”やアイズレー・ブラザースの“Twist And Shout”、テンプテーションズの“Don't Look Back”などなど、レゲエのリズムで仕上げられたR&Bの名曲たちのなんともかわいらしい感じ。かと思えば、バリバリのハード・ロック風に駆け抜ける“Mercury Blues”あり、スペイン語で歌われる“El Rayo X”やフランス語の“Petit Fleur”でのテックスメックスやケイジャンあり、泥臭さ満点なのに妙にキュートで、能天気でありつつもそこはかとなく哀愁が漂って。
リンドレーの弾くスライド・ギターやフィドルの響きも実にマッチしているんですよね。青い空へ吸い込まれていくみたいにユラユラと立ち昇っていく。
見上げれば真夏の抜けた青空、灼熱の太陽、陽炎が揺らいでいる。

こんな季節はそもそもがんばっちゃいけない。
めんどくさいことはいろいろあるけど、リンドレーみたいなゆるーいリズムでテキトーにやりすごしたいもんですがね。。。






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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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