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♪Stars fell on Alabama / Louis Armstrong & Ella Fitzgerald

Ella & Louis
Ella & Louis / Ella Fitzgerald & Louis Armstrong


冬型の高気圧に覆われたよく晴れた冬の夜、吐く息が白い。
見上げれば星がきれいだった。
子供の頃、兄貴や母親と一緒に、近所の公園に冬の星空を観察に行ったことを何となく思い出した。グリーンっぽい灯りの街灯に照らされた、いつも見慣れた風景とはまるで違う誰もいない公園で見上げたオリオン座や冬の大三角形はとてもきれいだったことを、冷え切った冬の冷たい空気、独特の冬の匂いとともによく覚えている。

1956年のエラ・フィッツジェラルドとルイ・アームストロングの名共演盤『Ella&Louis』は、僕にとっては冬の匂いのするアルバムだ。お姫さまみたいに上品に、おくゆかしく、せつない気持ちを歌うエラのチャーミングなヴォーカルに、ルイのしわがれたダミ声が、遠い思い出のようにかぶさってくる。節度ある簡潔な感情で歌われる恋しい歌や切ない歌たちは、その節度や簡潔さゆえに、よりいっそう恋しさや切なさがあふれんばかりに、こぼれ落ちんばかりにふくれあがってくるのだ。

冬の夜の星みたいに遠い場所できらめいている、手を伸ばせばすぐにも届きそうな、しかし決して触れることなどできない、素敵な夢みたいな思い出たち。

♪Stars fell on Alabama

僕らが演じた小さなドラマ
雪の中でキスをしたね
ゆうべ
アラバマに星が降った

あなたの瞳の優しい光
その魅力を忘れることはないでしょう
ゆうべ
アラバマに星が降っっている間中
あなたのことを想っていた




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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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