男性編でずいぶんと困ったにもかかわらず、女性編もせっかくなのでいっときます。 どのへんがどうせっかくなのか、よくわかりませんがとりあえず。。。ってことで。 Janis Joplin’s Greatest Hits/Janis Joplin What Cha’ Gonna Do for Me/Chaka Khan Feels Like Home/Norah Jones My Life/綾戸智絵 南風/夏川りみ 意外なほどすんなり決まったベスト5。
まずはあくまでも「ヴォーカリスト」としての観点から選んでみました。
やっぱり女性ヴォーカリストといえば、やっぱりジャニスははずせない。様々な伝説を取っ払った上で、やっぱりこの魂のさらけ出し方は凄いと思う。
チャカ・カーンは「巧さ」で最強のヴォーカリスト。何歌っても巧いしカッコいいし、エネルギッシュに歌ってもどこかクールというか余裕たっぷりな感じがする。チャカをリード・ヴォーカルに据えたハードロック・バンドとかめちゃくちゃかっこいいだろうなぁ、なんて。
ノラ・ジョーンズ、スモーキィな声質が好き。
アヤド姐さんは、もうこれはワン&オンリーの存在。ココロの表も裏も全部さらけ出してそのまんまで勝負されるとこれはもう圧倒されるしかない。
夏川りみさん、無理矢理ひねり出したハイ・トーンではなく、どこまでも伸びてゆくピュアな声に心洗われる。歌声を聴いていると、ほんとに音楽が、歌うことが大好きなんだな、と思ってしまうのです。
男性ヴォーカリストを選んだ基準をそのままあてはめれば、もっとワイルドでソウルフルな人が入りそうなもんですがどうも男性と女性ではやはり選ぶ基準が変わってしまうようです。
例えばティナ・ターナーとか、ジョス・ストーンとか、アニー・レノックスとか、そんなソウルフルなヴォーカリストはたくさんいるし音楽としてはとても好きだけれど「好きな女性ヴォーカリスト」というには、どうもワイルドすぎる(笑)。なんというか、可憐さが足りないのだ(笑)。
さて、残りの5人は「ヴォーカリスト」としてだけではなくトータルで「好きな女性アーティスト」という切り口で。
やっぱり「歌」というものは決して技量や技巧だけではなく、何を表現したいのか、の思いの部分が伝わることで心を揺さぶるのであって(もちろんそれをしっかり伝えるうえで技量や技巧は重要だが、表現の核もないのに技術だけあっても意味がない)、「ヴォーカリスト」としての魅力と「アーティスト」としての魅力は切り離すことのできるものではなさそうだと改めて思ったのです。
で、選んだ結果は、見事に大御所だらけ。
Horses/Patti Smith Get Close/Pretenders Nick of Time/Bonnie Raitt Tha Magazine/Rickie Lee Jones GRANOLA/矢野顕子 パティ・スミス。現代の智慧と戦いの女神。
クリッシー・ハインド。ビシッと一本スジの通った媚びない姉御。
ボニー・レイット。彼女みたいにナチュラルにブルースを歌える女性はそうザラにはいない。
リッキー・リー・ジョーンズ。ちょっと物憂げで文学的で、だけどどこかキュートでやんちゃな佇まい。
矢野顕子。パティ・スミスが戦いの女神なら、矢野顕子は豊饒の女神かな。
この記事で僕が選んだ女性たち、共通するのは、女性としての美しさや可愛らしさやセクシーさ、或いは弱さを売りにしないこと。
オンナである前に、しっかりと「個」の自分とちゃんと向き合った上で、自分の中からこぼれ落ちてきたり湧き上がってきたりしたものを丁寧にすくいあげたような表現ができる人たち。しかも、自分なりの特上の方法で。
だから、歌の中に、歌い手の意思をはっきりと感じ取ることが出来る。
レコード会社の思惑や、流行とは無関係なところで、心の奥にちゃんと届く音楽を歌ってくれる。
可愛いだけのお人形さんやオンナ臭さをプンプン匂わせるタイプは苦手なのだ。
男でも女でも結局は見た目よりも、中身の濃さや深さがそのまんまカッコよさや美しさに現れるもの。
この「好きなヴォーカリスト」セレクション、、、
結果として選んだ最大の基準は、「こんなカッコいい男になりたい」「こんな素敵な女の人が好き」ということだったのかな、なんて今気がついた。
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