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♪GETTIN' AROUND

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Gettin' Around / Dexter Gordon

Manha De Carnaval
Who Can I Turn To (When Nobody Needs Me)
Heartaches
Shiny Stockings
Everybody's Somebody's Fool
Le Coiffeur
Very Saxily Yours
Flick Of A Trick

ジャズをたくさん聴いたのは20代後半~30代の頃だった、ってのはすでにどこかで書いたっけ。
紹介本なんかも参考にしながら名盤と呼ばれるものを片っ端から聴いていった。
心に残るものもそれなりにはあったけれど、そんなにたくさんでもなかった。
わかったことは、複数の管楽器奏者のアンサンブルみたいなものよりはシングルホーンのカルテットやピアノトリオのように、メインの演奏者の個性がよりわかりやすいもののほうが好きということと、楽器のインタープレイや丁々発止のソロのせめぎあいよりも、音色やトーンやリズムからあふれでる演奏者のメッセージ、すなわちうたごころの部分を聴くほうが好きなんだな、ということ。
デクスターさんの咽び泣くような太くて男らしい、けれどもどこか繊細で優しげな音色は、深まっていく秋の夜長にしっくりきますね。

録音は1965年、デクスター・ゴードンさん(ts)のほか、ボビー・ハッチャーソン(vibes)、バリー・ハリス(p)、ボブ・クランショウ(b)、ビリー・ヒギンス(ds)という揃いも揃って地味渋なメンツが集まって、みんながみんな自分の役割をわきまえた中でデクスターさんの“うた”をサポートするような演奏が実にかっこいいのです。派手なソロもインプロヴィゼーションもまるでない、うたのための演奏。
なんか心安らぐんですよね。

中でも大好きなのは“Everybody's Somebody's Fool”というバラード。
これまでの来しかた、振るまいを反省して、いろんな人に謝りたくなるような(笑)、そんな深みと情緒を湛えた名演奏だと思います。

秋の夜長、いろんなことを思い出しながら、物思いに耽るのも悪くはない。
日本酒だな、こんな夜は。
おつまみには焼いたししゃもとかつおぶしをぶっかけた焼き茄子と、甘い想い出ややわらかい後悔を少しずつ。
空にお月さまがのぞいていればあとはもう言うことないな。


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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