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♪MUSIC & ME

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Music & Me / 原田知世

Cruel Park
色彩都市
きみとぼく
Are You There ?
I Will
Wondefull Life
菩提樹の家
シンシア
Aie
ノスタルジア
くちなしの丘
時をかける少女

いいお天気だけど湿気高くて暑くなりそう。
こんな日は、ゆるくて穏やかでさわやかなのを一枚。
原田知世さんです。

原田知世さんの声には不思議な存在感がある。
声量のあるヴォーカリストではないけれど、透明感や清涼感のある独特の雰囲気が素敵なんだな。
アンニュイな雰囲気はあるけれど気だるくはならない。ウィスパー系の息づかいが聴こえるような歌い方をしてもぬめっといやらしくはならない。明るいというか、湿気が少ないというか、ふわっと異空間へ連れていってくれるような浮遊感もあるけれど、しっかり地に足がついた生活感もある。そして年齢を重ねた分だけ、声に奥行きや陰影があってそれが実にいい味わいになっていて。

原田知世さんがデビューしたのは高校生の頃。
当時そんなに気になる存在だったわけではないけれど、ずーっと長いこと女優としても歌手としても存在感のある仕事をし続けてこられている姿は、同世代としてついつい共感してしまう感じです。松田聖子やキョンキョンのようなスーパースターの立ち位置ではないところがまたいいんですよね。
今年の春にリリースされた、少女時代に聴いていたという名曲たちのカヴァーアルバムも好評なんだけど、佇まいやさわやかさではこっちの方が好きかな、という2007年のアルバム『Music & Me』。
自身の作詞曲のほか、大貫妙子さんの「色彩都市」やビートルズの「I Will」、それから大ヒット曲「時をかける少女」をボサノヴァっぽくセルフ・カヴァーしたヴァージョンも入っているんだけど、実に気持ちのいい歌がたくさんです。
歌だけではもちろんなく、バンドの音もとてもいい。
アレンジャーはこの数年来共に仕事をしておられる伊藤ゴローさん。ギタリストだけあって、音の粒がとても細やかで。
ウッド・ベースの安定したうねりがとても気持ちいいし、ギターやピアノの繊細なフレーズがよく響いて、全体の透明感から歌が浮き上がってくるような感じがとても心地よい。
落ち着く。癒される。
森林浴ならぬ音楽浴だね。
やわらかいそよ風や木漏れ陽のような明るさというか、ずっと長いこと出演しているブレンディーのCMのあの「ほっ。」って感じかな。
アイスカフェオレでも飲みながら。
梅雨の蒸し暑さなんて、すぅーっとどっかへ消えていっちゃうね。




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[C2850]

つき子さん、こんにちは。
子供たちにとっては原田知世さんじゃないんですね。
お風呂で聴けるCDプレイヤーって良さそう。
このアルバムのアコースティックでのんびりリラックスする感じ、お風呂にもあいそうです。

  • 2016-06-12 18:17
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2849]

先のは、つき子です。

[C2848]

時をかける少女、子どもらにとってはアニメの名作です。私が、“と〜きをかける少女…”と歌うと、なにそれと軽蔑の眼差しでよく見られました。ケガやその他いろいろで体調がいまひとつ、お風呂専用のCDプレーヤーを子どもよりあてになるアマゾンさんがすぐに届けてくれたので、お風呂の時間を楽しんでアタマゆるめますね。goldenblueさんもあんまり無理しないようにね。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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