My Generation: The Very Best of the Who/The Who ザ・フー、あえてベスト盤を。次々に繰り出されるすべての曲に、甘さや感傷のひとかけらもない。 ピート・タウンゼントが風車のように何度も何度もかきならす、ナイフのようにシャープなギター。 暴力的なまでに、何かを叩きのめすかのように暴れまわるキース・ムーン。 タフでワイルドなエネルギーが必要だと感じるくらい弱ってしまった時にはThe WHOの洪水に溺れる。
Equal Rights/Peter Tosh なんだか神ががってしまったボブ・マーリーと袂を分かち、ハードな道を敢えて選んだピーター・トッシュ。 約束された安住よりも、岩の上に座り続けることを選んだ男。神になるよりも大地に立ち尽くすことを選んだ男。ハードでシャープなメッセージに愚直なまでに頑固にこだわり続けたレゲエ原理主義者。 その頑固さにシンパシィを感じつつ。
Independant Intavenshan: The Island Anthology/Linton Kwesi Johnson 戦いの音楽といえば、やはりレゲエなのだ。 LKJのダブもまた、甘さも感傷もひとかけらもない。 ダブのヘヴィなリズム、クールで緊張感の漂うポエトリィ・リーディングから伝わって来るのは、覚悟とでも呼べそうな肚の座った潔さ。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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