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♪雨の日にA.O.R

雨の日は嫌いではないのだ。
毎日がピーカンのさわやかな青空ばかり、ってわけにはいかないことくらいよく知ってる。
降りそうで降らない暴力的なまでの蒸し暑さなら、いっそ降った方が気もラクだ。

雨の日には、何より気持ちが静かになる。
朝から雨の降る日には、あれもこれも何もか全部、じゃなくて、今日どうしてもやらなくちゃいけないことだけをすればいい。ほかは全部明日回し。そうやって、すべてを手に入れるのではなく、何かをあきらめることを思い出させてくれるのが雨の日。
雨の日の数だけ、悲しみは増える。そして優しさも。

雨の日には、A.O.R。
アダルト・オリエンテッド・ロック。
昔は、そもそもロックは子どもたちのためのものだったのであって、この言葉自体がとても妙なものだ、と思っていた。ソフトで穏やかで上品でおしゃれな、ある意味牙を抜かれた毒にもクスリにもならない音楽だと思っていた。息抜きと暇つぶしとたわいもない感傷のためのポップ・ソングだと。
今は、大人だからこその悲しみを、優しさや生きる力に変えようとしている音楽なんだなぁ、なんて、そんな気がしている。


ユア・オンリー・ロンリー(紙ジャケット仕様)    Restless Nights    Bring It on Home... The Soul Classics

Love Songs: A Compilation...Old and New    SONGS


You're Only Lonely / J.D.Souther
「貴方に今必要なのは、黒いバラと、ソフトなリズム&ブルースと、心のすき間を埋めてくれる誰かさん」
“White Rhytym&Blues”そして、名曲“You're Only Lonely”。
うつむき加減でポケットに手をつっこんでたたずむジャケットもとてもせつない。

Restless Nights/Karla Bonoff
名曲“The Water is Wide”…この曲、関西の人には競艇場のCMのイメージが染み付いちゃっているかと思いますが(笑)、改めてトラディショナルな響きとメロディを湛えた名曲だと思います。
「海は果てしなく とても渡れはしない。まして翼もない。だから二人で漕ぐためのボートを下さい。」
雨の降る日に、とうとうと流れる川を眺めながら。

Bring It on Home... The Soul Classics/Aaron Neville
あのいかつい顔と、ソフトで美しいお声のアンバランス(笑)。
アーロン氏の“泣き”の歌唱法は最初は苦手だったんだけど、はまるととても心地よい。
ほっとするような脱力系のその声で“Riny Night in Georgia”をはじめとする怒涛のソウル・クラシックをソフトにシルキーに聴かせてくれる。こりゃたまらんッス。

Love Songs: A Compilation...Old and New/Phil Collins
80年代、ヒット曲を連発しまくったフィル・コリンズ。彼の音楽は、僕らの世代のAOR。売れ線狙いだのという揶揄をものともせずわかりやすくポップなヒット曲やロマンティックなメロディを量産したそんな彼のラブ・ソング集。
“Against All Odds”を聴くたびに、どしゃ降りの雨に打たれながら抱きしめあっているような気分になる。

SONGS/SUGAR BABE
「はねあがる水たまり/よけて通ることもできずにいる僕は/走り去るバスの煙/消えるのを見ている」
(“雨は手のひらにいっぱい”)



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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