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♪愛の世代の前に

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愛の世代の前に / 浜田省吾

愛の世代の前に
モダンガール
愛という名のもとに
独立記念日
陽のあたる場所
土曜の夜と日曜の朝
ラストショー
センチメンタルクリスマス
悲しみは雪のように
防波堤の上

蔵出しCD・初期のgoldenblue編その2(笑)。勝手にシリーズ化しちゃう。
1981年9月21日発売なんだけど、受験前にこれとライヴの「On the Road」を、友だちに録音してもらったカセットテープを何度も何度も聴いていた覚えがある。
その当時はまだ中学生でバイトもできないし2500円もの大金払ってレコードなんてそうそう買えるもんじゃなかったから、新しい音源は兄貴と友だちだけが頼りだったのだ。お金が貯まったらLPで買おうと思いつつ、いざとなるとテープで録音済みのものじゃなくってまだ聴いたことのないのを買わなきゃもったいないって思ったり、ダビングできるダブルデッキのステレオがほしくなったり、ウォークマンがほしくなったり、FM番組を録音するためのカセットテープが必要だったり・・・テープだって当時けっこう高かったんだよ。90分で1000円くらいしてたんじゃないかな。安い120分テープはすぐにからまって音源ごとパーになったし。
いや、そんな話じゃなかった。浜省だ。

最初に浜田省吾の名前を知ったのは、カップヌードルのCMソングだった“風を感じて”だった。兄貴が買っていた明星の歌本にも載っていた(笑)。ああいうイメージだったから、ディストーションのかかった歪んだギターで始まる“愛の世代の前に”を聴いたときにはビックリした。あ、ロックになってる、と。
“愛という名のもとに”“陽の当たる場所”という名バラードも収められているけれど、一番ぐっときたのは“独立記念日”の♪教室じゃ俺いつも窓の外を見てるだけ、ってフレーズ。それから“土曜の夜と日曜の朝”の♪生きることはいつしか見知らぬ誰かと争いあうことにすり替えられてく、というフレーズ。あと“ラストショー”の疾走感。
受験生だったからね。いろんな不安があったのだと思う。早くそういう不安から抜け出したかった。
そんなとき、路上を駆け抜けていくような浜省の歌はとても心に響いたし、それなりにリアルに自分を重ね合わせることができる世界観が歌われていて共感できた。
ギターを抱えて歌うソロ・シンガー=フォーク系の人、という思い込みが当時あって、そのせいで当時は気づかなかったけど、“土曜の夜と日曜の朝"とか“モダンガール”なんかはかなりR&Bの流儀のサウンドを意識していたんだな。"センチメンタル・クリスマス"はドゥー・ワップだし、“悲しみは雪のように”もソウルっぽい。当時一番好きだった"ラスト・ショー"が今聴くと一番ダサい(笑)。よくブルース・スプリングスティーンとの類似性が指摘されるけれど、確かにフォークからの流れである言葉とメッセージを重視するスタンスと、R&Bやロックンロールを中心にした音楽性を併せもった人という点でよく似ているし、浜省自身もかなり近いものを感じて参考にしたのではないかと思われる。
いずれにしてもそういうタイプのシンガーはあの時代にはいなかった。フォークの人はもっと軟弱だったし、ロックの人は永ちゃんか横浜銀蠅みたいなツッパリ、ヤンキー、暴走族系しかいなかったのだ。あとはアイドルかYMO一派。
そんな中で、普通の少年の・・・天才でもなければ不良にもなれない普通の少年の普通のいらだちを浜省は歌ってくれていたのだ。
これが、僕の中でのロックへの共感の第一歩だった。





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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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