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蔵出しCD・初期のgoldenblue編その5。
そんなこんなで高校生になりはしたものの、僕の毎日はとても冴えないもののままだった。
学校はつまらなかった。授業で教わるひとつひとつのことにどんな意味があるのかまるでわからなくなってきたから、教師に何か怒られる度に僕は「そのことにどんな意味があるんですか?」って突っかかったりしていた。今思えば嫌なガキだ(笑)。
「嫌だったら高校辞めてもいいんだぞ。義務教育じゃないんだから。」
という答えはまだある意味まっとうで一理あるほう。
「勉強ってのはな、頭の体操なんだ。意味を考えるよりもとにかくやることだ。」と答えた数学の教師。それはまるで答えになっていないんじゃないか?
「そんなこと俺に聞くなー。」って答えた教師の気持ちは今となればわかるけど、当時はなんて無責任なんだって思ったな。
一番大っ嫌いだった答えは、
「まぁ我慢しろ、みんな我慢してるんだ。」
って奴。
そーゆーしょぼくれた価値観を押し付けんなよ、って。
親ともこの頃は口を開けば喧嘩。
高圧的で否定的な言われ方に聞こえたんだろう、ほっといてくれ。本当は、自分でも認めたくない事実を突きつけられているんだとはうすうすわかっていても、反発するしか方法がなかったんだ。
大人だけじゃなく、クラスの奴らにもだんだんといらだちが募ってくる。
こいつらいったい何が楽しくてへらへら笑ってやがるんや、くだらん。あほちゃうか。何にも疑問に思わんのか。そうやって飼い慣らされていくのか。
なんて心では思ってても結局のところは僕もみんなにあわせてへらへら笑っているだけで、そんな自分がまたとんでもなく情けなかった。
その一方でみんながみんな、やりたいことを見つけて夢に向かって努力しているようにも見えた。
オレハクチサキバッカリデナンニモデキナイ、オレハマダナンニモミツケテイナイ、そんなコンプレックスがどんどん溜まっていった。

そんな気分で過ごす日々、どんどんとハードで激しい音が好きになっていく。
RCはもちろんのこと、ハウンドドッグ、ルースターズ、モッズ、ARB・・・そんなかっこいいバンドを次々に見つけてははまっていったのだ。
中でも一番“効いた”のがアナーキー。
アナーキーが大好きな奴らは本物のワルだったから最初はさすがにビビったけどね。
これがメチャクチャにかっこいいんだ。
アナーキーが好きだとは誰にも言わなかった。当時はフュージョンが大流行で高中正義やカシオペアなんかがもてはやされていたり、あるいはへヴィーメタルがどんどん台頭していたりでテクニック至上主義がまかり通っていたのだ。パンクなんてヘタックソだとクソミソ扱いで馬鹿にされるに決まっていた。
だから、アナーキーはこっそりひとりで聴いた。
本当に許せないくらいムカついたとき、これを聴くとスッとした。
ほんと、ある意味命の恩人みたいなアルバムだよ、今になって思えばね。

あの当時パンクをボロッカスに言っていた奴らに言ってやりたいよな。
これのどこがヘタクソなんだって。
少なくとも高中やカシオペアで僕の心は癒されることはなかったのだ。
ちゃんと感情を表現できて、人の心に何かを残すことができる演奏が、本当に巧い演奏なんだぜ、って。




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コメント

[C2757]

LA MOSCAさんも隠れて聴いてましたか(笑)。
当時、おおっぴらにアナーキー好きとは言えない空気はありましたよね。デビューの頃に話題になって、82、3年にはもう終わった扱いをされていたはず。
初期のレコードは確かに音ペラッペラで、存在の革新性はともかく音としてすごいとは言えないですが、このライヴ盤は音のカタマリ感や音圧もかっこいい。実際上手くなってるし。
これはほんまによく“効き”ました。今もけっこう効く。
  • 2016-01-27 23:50
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2755] 俺も隠れて聴いてました(笑)

こういうのを‟上手い”って言うんだと思う。
想いが音にこもってる。
5人の気持ちが同じ方向を向いてる。
それが音に反映されてると思う。

あっ、前記事コメントに書き忘れたひと言。

俺もBLUEでした(笑)

[C2753]

Okadaさん、お兄さんヤンキーやったんですか?!
アナーキーは、ほんもんのワルが聴くものというイメージがあって最初はかなりビビってたんですが・・・こんなん聴いてたら不良になってまうわー、って思ったもん(笑)。

強情に・・・確かに聞こえる(笑)。替え歌作れそうですね。
  • 2016-01-27 01:05
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2751]

RCは姉貴の部屋から聴こえてきたわけですが、アナーキーは兄貴の部屋から毎日、爆音で聴こえてきました。
初めて聴いた「Johnny B. Goode」はアナーキーだったなぁ。
元歌も曲名も知らないものだから、「Go, Johnny」って歌詞が英語とはわからず、日本語で「強情に」って歌っているのかと思ってましたよ。
ちなみに兄貴は筋金入りのヤンキーでした。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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