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♪SOUL SPIRIT PARTⅡ

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ソウル・スピリット パートⅡ / ザ・バブルガム・ブラザーズ

忘れじのエヴリナイト
不注意なラヴ・ソング
下心もいとしさで
ワーキング・クラス・ソリチュード
そんな今夜悲しくてラヴ・シック
ソウル・スピリット・パート2
はにかみのプライバシー
灯ともし頃のベイ・ブルース
移り気の4シーズンズ
心残りのアヴェニュー

まだオーティス・レディングもブルース・ブラザーズさえもよく知らなかった頃、「ソウル・ミュージック」の看板を大きく掲げて登場してきたのがこの人たちだった。“Won't Be Long”がヒットして以降はもっとダーティーで匂いたつようなファンク感覚で押していた彼らだけど、デビュー当時は黒いハットとスーツで決めた見た目からそのまんま、コンビそのものがブルース・ブラザーズのパクりだった。いや、こういうのはオマージュと呼ぶのかな。今の感覚でこれをソウルと呼んでいいのかどうかは少しクエスチョンではあるけれど、当時はこれでもけっこうソウルフルだと思ってた。ソウルやブラック・ミュージックっていうと、シャネルズみたいにドゥー・ワップかテンプテーションズみたいなコーラス・グループか、みたいな先入観が当時あった中では、ロック寄りでとっつきやすかった。

大好きなのは、エレクトリックなビートにちょっと無理して力んだシャウトが微笑ましいような“忘れじのエヴリナイト”、いかにもオーティス~ブルース・ブラザーズっぽいリズムの“不注意なラブソング”、それからなんといっても“ソウル・スピリットPart2”だな。
この曲、実は佐野元春の作品。ブラザー・コーンが中学時代の友人だったんだそうだ。
どっしりタイトなリズム、高らかに鳴るホーン、16ビートのカッティング、うねるベース、気合いの入った♪このままじゃとてもやりきれなーい!のシャウト、合間に入るコミカルな掛け合い、なかなかにソウルフルで、黒いフィーリングたっぷりです。

♪聞いてくれ このままじゃとてもやりきれな~い
 ここんとこずっと 気持ちはバラバラ、落ち着かな~い

コミカルでファンキーな中に、現状への不満と苛立ちを一枚練り込んで、パイのように焼き上げたソウル・ミュージック。

♪俺たちのソウル・スピリット
 閉じ込めてしまうのは誰?
 俺たちのソウル・スピリット
 盗まれてしまうのはなぜ?

こういうフィーリングっていうのは、年を重ねてもなくならない、っていうか、年をとるごとに強くなっていく気がするな。
めんどくさいこともいっぱい、納得いかない怒りもいっぱい、誰かがどこかでおいしい思いを独り占めしようと策を練っている。そういうことは変わらない。ちょっとでもいいからどうにか奴らに一撃を食らわしてやりたい気持ちはある。でも、そういうことをできるだけポップに、ファンキーにやりたいよね。こんな感じでね。
そういうフィーリングはソウル・ミュージックから教えてもらったし、上手い下手ではなくそういうフィーリングを持った音楽こそが本物のソウル・ミュージックなんではないのかな、なんて改めて思った次第。



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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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