Live in Italy/Lou Reed ヴェルヴェット・アンダーグラウンド時代からずっと、人生の暗部を切り取ってきたようなストーリィを歌うルーの、ぶっきらぼうでぼそぼそした、しかし明確な意図を持った声。その後で延々と鳴り響くロバート・クインの引きつった痙攣ギターと、対照的によくうねるリズムの絶妙のコンビネーションがかっこいい。 音楽がただ鳴り響いている心地よさに引き込まれてゆく。
Automatic for the People/R.E.M. 曇り空の日に、鈍い光を放ちながら静かに流れる河。その土手の草むらにひっそりと咲いている小さな白や紫の花…そんな光景が浮かんでくる。 全体のトーンは、静かで内省的で重く暗く絶望的だけれど、心の奥でしっかりと失わないよう持ち続けている小さな意思を感じることができる。その力に少し癒される気がする。
Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。 “日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。 自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。
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