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♪11月21日、東京

「秋の試食会に出す新商品の試作の予定が延期になっちゃってね。11月21日だって。いける?」
仕事のパートナーからそう訪ねられたのが10月のはじめ頃。
「あ、うーん、全部は無理やけどお昼までなら。」
その翌週に母親から電話があった。
「お父さんの納骨の日なんやけどな、◯◯(兄)が11月22日がいいって言うのよ。」
「あー、うーん、まぁ何とかするけど。何時から?」
「高野山まで行くし、朝からにしようかと。」
「えー、朝は無理、土曜日こっちにいてへんから。昼からにならへんか。」
仕事の都合じゃ仕方がない。遠くに赴任している兄の都合じゃ仕方がない。
でも、11月21日の土曜日はもっと前から約束している予定があったのだ。
仕事、友人、家族、みんな大切。優先順位はつけたくない。本当のことを言えば、どれが一番楽しいかで選びたい。でも、世の中そういうわけにはいかない。親兄弟との法事を断ってまで遊びに行くのはさすがに極悪非道だ(笑)。けれど、一番最初に入った予定を覆すわけにはいかないのだ。
とりあえず電車の時間を調べてみる。
13時に仕事の会場を出れば18時には間に合う。
朝7時過ぎに東京を立てば11時には大阪に、13時には高野山に着ける。
よっしゃ、全部行ける。全部行くんだ。何かのせいにして何かを諦めちゃいけない。
かくして僕は、14時30分発ののぞみに滑り込んだ。
東京へ。
もうずいぶんと長いおつきあいになるブログ仲間のkonomi氏率いるバンド、めれんげのライヴなのだ。
もう何回めだっけ、清志郎が亡くなった年以来、毎年年に一度、東京でライヴを演っている。

新宿で中央線に乗り換えて、東中野の駅に着いたのが開場直前の5時29分。
階段を上がってドアを開けると、久しぶりのおなじみの顔ぶれが。
みんなブログを通じて知り合ったんですよね。
イカれたロックンロールがガンガン鳴って、持ち込んだおやつやらお菓子やら(SALTさん、サンキュー!)、手土産の生八ッ橋やらを広げて、乾杯して、やがてライヴの始まり。

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いやぁー、楽しかった。めちゃくちゃ盛り上がりました。
「ウチのLIVEはバンドだけが作ってるんじゃなくて、お客さんも一緒になって空間を作り上げてくれてるんだ。」
ってkonomiさんが書いていたのだけれど、ほんとそう。
毎年のこのこと東京まで出ていくのは、ちょっと他では味わえない最高に楽しい空間がここにあるから。そういう場をみんなが心から楽しんでいるのが本当に楽しいから。
演奏そのものももちろんかっこいいんだけど、盛り上がっている客席を見るのが楽しい。
こんなに盛り上がることができるのは、一重にkonomiさんたちの人徳だろうね。
っていうか、そもそもめれんげの曲、演奏そのものが、お客さんの前でプレイされることを前提にできあがっている、お客さんの前でプレイされることで完成するような曲、演奏だという気がする。念のためにいうと、ウケ狙いだったり、客に媚びを売っているわけではないんだよね。ココロの切れ端みたいなもの、呟きみたいなものが、受けてに届いて完結するような、っていう意味。

去年初めてこのライヴに来てくださっていたONZZYさんという方がおられて。
今年ももちろん行くよーって返事があったあと、不慮の事故で亡くなられたんだそうです。
「みんな、勝手に死ぬの、禁止!」
そう言って演奏されたスライダーズの「のら犬にさえなれない」は、konomiさんとONZZYさんと一緒に演ろう、って言っていた曲なんだそう。
これ、涙が止まらなかったです。
そういうこともあったからかもね、今年はとくに、客席を見ているのが楽しかった。
次の約束をしないままみんなそれぞれの暮らしに戻っていくのだけれど、どうかまた元気でお会いしましょうね、ってね、思った。
勝手に死ぬのは禁止、これ、合言葉にしよう。

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ということで、帰って来てから毎日聴いているのは、めれんげのアルバム。

当日のライヴはこちらでご覧いただけます。
めれんげ@東中野YES 2015.11.21 ①
めれんげ@東中野YES 2015.11.21 ②


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コメント

[C2716]

ソルトさん、ありがとうございます。
いやー、ほんと楽しかったですー。
みなさんがそれぞれに楽しんでいるのが楽しかった。
今のところ来年は演らないってことになってるけど、ぜひ演ってほしいですよねー、っていうか、かなり演りたくなってるハズ。秋の恒例行事ですからね。
では、またその日までー♪
  • 2015-11-27 08:18
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2715] ご馳走様でした!

楽しかったですね。

こちらこそ、生八つ橋、栗餡タイプ、
ごちそうさまでした!

また、いつか、お会いできますように!!

めれんげ中毒の大先輩殿。
  • 2015-11-26 21:51
  • しおのいりゆうこ=ソルト
  • URL
  • 編集

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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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