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♪組織の論理vs個人の暮らし

組織というものは、個人ではできない大きな事柄を実現することができる。しかしその一方で、大きな目的を達成するためには多少の犠牲はやむをえないという考えに傾いてしまうことがある。
個人の思いや暮らしなど大義の前では些細なことと踏みにじる。危機を感じて声をあげた者を邪魔物として口を封じようとする。
歴史を振り返るとき、そういう事例が山ほどある。
先日の常総で決壊した堤防は、そもそもソーラーパネルの設置によって堤防が削られた場所で起きたのだそうだ。
この場所を工事すると堤防決壊の危険が増すと行政に訴えた人は、行政からけんもほろろの対応をされ、挙句「この町に住めなくなりますよ。」と脅されたのだそうだ。
そして、危険予知は現実となってしまった。
大きな目的を実行する結論ありきで、それを阻害する意見には耳を傾けずむしろ邪魔者扱いをする。組織の目的の前では、反対をする人たちの思いに想像が及ばない。想像力を働かせようとしない。そもそも組織というものはどうやらそういうものらしい。
そういう組織の論理が国政レベルになると、受ける影響も格段に広がってしまうわけで、特に国の根本姿勢を変更するとなると、今の人たちだけではなく未來の人たちの将来まで変えてしまうことになるのだから、決定に慎重になるのは当然のことだ。
ただ、この政権がこういう体質であることは最初から想定できたことだった。「決められない政治」にうんざりした人々は「決める政治」を選んでしまった。広く意見を聴き吟味することを放棄して、最初から結論ありきで自分の思い通りに決めようとする人をトップにすえてしまった。その結果が今回の法案可決だ。
まだ遅くはない。あきらめてはいけない。
法律を整備した上で、実際に政権の解釈による恣意的な運用に歯止めをかけることはまだまだできる。
施政者たちは、どうせほとぼりが覚めればあいつら忘れる、とタカをくくっている。次は経済政策をてこ入れさえしておけば、国民はすぐに忘れる、と。なめられている。
政治家というものはこういうやり口をするものなんだということを忘れてはいけない。
あんた方のやり方には任せられないよ、ということを表明できるのは次の選挙しかない。
それまで、この失望と危機感を忘れてはいけない。
ひと頃熱くなっても喉元過ぎれば忘れてしまい許してしまうのが良くも悪くも日本人の習性だからちょっと心配なんだけど。

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コブラの悩み / RCサクセション


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[C2654]

名盤さん、こんにちは。
安保の議論がすすまなかったのは野党のすすめかたにもかなり問題ありだったと思います。戦争法案、憲法違反から一歩踏み出した議論をすれば、もっと具体的にいろんな矛盾が露になったのですが。
民主党の人たち、デモを自分たちへの支持だと捉えたような感じがあったのがそもそもなんか勘違いしてるぞ、って感じがしました。
  • 2015-09-21 08:12
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2652]

安倍政権が今後経済政策で頑張れば、きっと次の選挙も自民党が勝つと思います。
自民党に勝たせないために最も重要なのは、野党がもっと経済政策面で頑張ること。
安保法制の件だけで突っ走ると野党はまた負けると思います。
その辺が分かってないんだと思う、野党の議員や支持者たちの多くは。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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