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♪ザ・ドラマー(3)

スタジオ・ミュージシャンっぽい人ばかりを前回選びましたが、やっぱりドラムがかっこいいのはロック・バンドです。
キース・ムーンとジョン・ボーナムが凄いのは当然のこととして、もうちょっとシンプルにバンドの屋台骨を支えている大好きなドラマーを幾人か。

太くてシンプルな音、しかもソウルフルといえば、スティーヴ・ホワイトさん。お、ジョーダン、フェローン、ガッドに次いで4人目のスティーヴさんだ(笑)。スタイルカウンシルのときはそんなに凄いと思わなかったんだけど、ポール・ウェラーのソロでの仕事ぶりはほんとかっこいいっすよ。どっすんばったん系のシンプルな太鼓さばきながら、煽られます。

それからやっぱりこの人!と思うのはEストリート・バンドのマックス・ウェインバーグさん。眼鏡の優男風のルックスながら、太鼓はめちゃくちゃパワフル。なんせボスの後ろで3時間以上も叩きまくるんだから凄いっす。

もう少し泥臭い系で言えば、ジョン・クーガー・メレンキャンプのバンドで叩いていたケニー・アロノフさん。今はセッション・ドラマーとしていろんな大御所と演っていますが、この埃っぽい感じのドラムは確かに得難い個性かと。

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Heavy Soul / Paul Weller
The River / Bruce Springsteen
Uh-Huh / John Couger Mellencamp

ロック・バンドのドラマー、といえば一にも二にもやっぱりチャーリー・ワッツ、なんでしょうが、そこは敢えて避けて(笑)、キースやロニーと縁の深いドラマーを3人ばかり。
フェイセズのケニー・ジョーンズ。どこかフレンドリーな感じ、つい笑顔になっちゃう感じががいいっす。
ライ・クーダーをはじめソウルフルでアメリカンなドラムといえばやっぱりこの人、ジム・ケルトナーさん。ジョン・レノンの諸作、ジョージ・ハリソン、ロン・ウッド、ボニー・レイットなどなど、ルーツ系のいなたく安定感のあるドラムはさすが。トラヴェリング・ウィルベリーズやリトル・ヴィレッジなどにも引っ張りだこでした。
それからロニーのソロ・アルバムつながりでアンディ・ニューマークさん。ジム・ケルトナーとはまた違う硬派でタイト、無駄なく的確なドラム。ボウイの“Young Americans”やロキシーの“Avalon”も確かこの人でしたか。

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Ooh La La / The Faces
Paradice & Lunch / Ry Cooder
Now Look / Ron Wood

ドラマーってのはやっぱり音の屋台骨ですね。
どんなドラマーが叩いているかで音の表情がまるで変わるんですもん。
スティーヴ・ジョーダンというパートナーを見つけたことでキースの音楽的寿命は確実に伸びたんだろうし、ボンゾを失ったツェッペリンやキース・ムーンを失ったフーが解散せざるを得なかったのが今更ながらよくわかる気がします。




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コメント

[C2662]

名盤さん、毎度です。
マックス・ウェインバーグ、パワフルですよね。
ライヴではついついドラムに目を奪われてしまうこと、ありますね。ドラム見てるだけで楽しいっていうか。
生チャーリー・ワッツも、想像していたよりはとてもパワフルでした。
  • 2015-09-27 11:53
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2661]

初来日時のスプリングスティーンのライヴでドラムに目を奪われた記憶は今もしっかりと残っています。
チャーリー・ワッツ同様なシンプルなドラムセットから叩き出される強烈なビートには度肝を抜かれました!

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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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