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◇そうだったのか!現代史

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そうだったのか!現代史 / 池上 彰
そうだったのか!現代史 パート2 / 池上 彰
そうだったのか!日本現代史 / 池上 彰

このところちょっと、勉強熱心なワタクシ。
今の世の中で起きていることはいったいどういうことが元々あってどういう流れの上にあるものなのか、もう少し深く知りたくなって。
昔から地理や国際関係は好きな分野。でも、実際のところ現代史は学校では習わないし、新聞を読んでそれなりに知識としてはあってもなかなかぶつ切りでまとまった関係や全体の流れはよく知らなかったから。
知らないと戦えないからね。
歴史から学ぶことで、一方的に流されてしまうこと騙されてしまうことを少しでも避けられるんではないか、と。

池上彰さんの解説はわかりやすい、ということはもはや自然の摂理並みに当然のことのようだけれど、やっぱりわかりやすくって、そのわかりやすさに感動する。複雑に入り組んだ現代史を丁寧にほぐしながらポイントをかいつまんで拾い上げてくれる。
わかりやすいものというのは実はとても危険で、わかりやすくほぐそうとすればするほど物事は単純化されて、その結果重大な点が見過ごされてしまったりする。或いはそのことを利用してあえて物事を単純化させることで自らの主義主張を拡大しようと目論む人たちも存在する。そもそも歴史なんて、誰がどういう意図で書いたかでまるっきり解釈が変わってしまうものだから、誰がどういう立場で書いたものなのかということはこの手の本を読むときには大切なことなのだけれど、池上さんの視点はそういう意味ではかなり客観的だと思う。
アメリカの国際社会でのダブルスタンダードな振る舞いも共産主義の一党独裁の腐敗も厳しく指摘はするけれど、だからといってアメリカを非難したり共産主義はだから恐ろしいんだ、というふうには論じない。客観的事実と事実から導かれた観点を述べるだけで、そこに強い主張が入らないのがいい。あえて主張があるとすれば、色々な角度からの事実を知ることが大事だということ。そこに徹しておられるのがいい。

で、わかったこと。
国家というものは、自国の都合のいいように平気で二枚舌を使うものだ、ということ。
相手を都合よく利用しようとした国は、結果的には相手に都合よく使われたり、大きな被害や損失を生んでしまうということ。
権力はやがて腐敗し、自身にとって都合の悪いものを力で排除しようとするものだということ。
一度紛争が起これば、人は平気でいがみ合うものだということ、そのとき人の命は限りなく軽くなるということ。
武力で相手を威嚇することが紛争の防止手段になり得たことはあまりないということ、ましてひとたび紛争になれば、それは負の連鎖がずっとつながっていくということ。
時の権力の横暴を許してしまうのは、主権者である国民が狭い視野で熱狂したり見て見ぬふりをしたりしたときだということ。
そして、それでもやはり権力を交代させる力を持っているのはその国に住む国民であるということ。
ただし、破壊しただけで新たな方向の構築には向かわず、結果的には抵抗がよりロックされてしまうに至った例もいくつもあるので決して民意に迎合すればいいという話ではないけれど。
過去に起きた事例を踏まえながらこの国で今起きていることを考えたとき、やっぱりこの政権の持つ憲法軽視や民主主義軽視、数の力にあかして異論をねじふせようとする傾向、国民の真意や考えの背景を知ろうとしないこと、もしくはそのことをわかった上で軽んじて、形式と言葉の上での取り繕いで押し通そうとするような姿勢は、かなりの危うさをはらんでいると言わざるを得ないです。


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Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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