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♪The Harder They Come

Harder they come,Harder they fall
One and all One and all


 奴等は厳しく迫りたててくるけれど
 やがて崩れ落ちる
 ひとつ残らず
 それが世の常

ジミー・クリフが歌うハーダー・ゼイ・カムのサビのフレーズ。
無理を通せば道理がひっこむ。道理を欠いたものはいつかやがて必ず淘汰される。

民意を全く無視して、「丁寧な説明で国民の理解を得る」と口先では言いながら実際は何ひとつ丁寧な説明をせずに、それこそオリンピック招致の際に原発を「Under Control」と言い切った時のように無責任に「リスクは増大しない。」と言い切る政権が行った強硬採決も、きっと必ずいつかはその誤りが証明される時が来るはずだ。
問題は、それがいつになるのか、ということ。
たくさんの血が流れてから気がついたのでは遅いのだ。
70年前、たくさんの命が失われて気がついた愚かさの教訓が私たちの国にはあるのだから、同じような愚かな過ちを繰り返してからでは遅いのだ。

正直言えば、安全保障に対する何らかの取り決めは必要だとは思う。総理大臣の言う通り、世界の安全保障環境は変わっている。平和だけを唱えて安全が守られ続けるとは思わないし、自衛隊が想定される危機に対して対応するためには相応の訓練が必要だと言うのならば、一定の法整備と環境の保証とコストの投下はやむをえないものだとは思う。
ただし、そこには絶対に、二重三重の歯止めが必要だ。権利としては持っておくが、持った上で使うことがないようにしなければならない。そのためにも、いざというときのことをタブー視せずにいろんな状況を想定したシミュレーションをした上で、5年後10年後の政権が恣意的に解釈して運用しないためのルール作りが必要で、その議論が尽くされたとはやはり思えないのだ。
消費税増税延期をエサにしてそれにのっかるようにこの機会に強引に物事をすすめるようなやり方はやはり許せない。
景気さえ上がれば国民は納得するんだ、とか、騒いでいる一部の奴等だって喉元過ぎれば結局従うんだ。前の安保だって消費税だって原発だってそうだったじゃないか、と大臣たちは思っているに違いない。要はなめられているんだ。

まだ全然遅くはない。
この先、法案が参議院を通過したとしても、法案にいくつものセーフティー・ガードを作ることはできるはずだし、このことを恣意的に運用しないような政権を作って、この先支えていくこともできる。
この国で民主主義が生きているのならば、必ずそれは実現できるはずだ。

Harder they come,Harder they fall

今回の強硬採決が、奴等の掘った墓穴となることを願う。
とにかくNOと声をあげる。あきらめない。現政権の支持率を下げ、このことを支持していては次の選挙では勝てないと政治家たちが不安になるようなNOの声を。

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コメント

[C2604]

Bach Bachさん、こんばんは。
このところの総理大臣の言葉の薄っぺらさにはすごーく不快なものを感じます。口先ではきれいなことを言いながら実際はまるで人の言葉を聞いていない。
昨日のインタビューで「戦争をしない平和な国家のために必要な法案です。」と真顔で言う表情は、盲信している宗教家のようで恐ろしさすら感じました。
この人はもう、おじいちゃんの遺志を果たすことしか頭にない。一国を任せるにはあまりに危険、ということに、前回選挙で自民に投票した方もようやく気づきはじめたのではないか、と信じたいのですが。

[C2603] 本当にそう思います

強行採決はもう避けられないでしょう。しかし、本当にそれを発動させないための2重3重のセーフティーネットを掛けてほしいです。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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