Juke Box / 石田 長生ザ・ホース トランジスタ・ラジオ 今日を生きよう(レッツ・リヴ・フォー・トゥデイ) 青空 マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ ザ・ウェイト 愛なき世界(ワールド・ウィズアウト・ラヴ) プカプカ 石田長生さん。 今日、ひさしぶりに音源をひっぱりだして聴いていたら泣けてきた。 誰かが亡くなるたびに訃報記事がたくさんいろんなところでアップされます。そのことを否定するわけではもちろんありませんが、自分としてはなんだかなぁ、という気分がどうしてもしてしまうのです。ジョニー・ウィンターだろうがジャック・ブルースだろうがクリス・スクワイアだろうがベン・E・キングだろうが、ミもフタもなく言ってしまえば遠い世界の人、最初からほぼ歴史上の人物なのであって、その人が今生きているかどうかは極論あんまり関係ない。ずっと忘れていたくせに亡くなった時だけ持ち上げてあとは忘れちゃう、みたいなのはなんだかやだなぁ、と思ってしまうのです。 だけど、身近に感じていた人、実際にライヴなんかですぐ目の前で演奏を観ていた人が亡くなってしまったというのは、まるで違う感情が湧いてくるものですね。 ひょうひょうとかますボケのおもろさ。 なんにでもいっちょかみして、おもろそうなとこにはどこにでも顔を出すフットワークの軽さと親しみやすさ。 ジャズもファンクもブルースもなんでもこなしてしまう器用で達者なギター。 決して上手ではないけれど、じわっとあたたかみのある歌。 関西人の誇りみたいな人でした。 石田長生という名前を初めて知ったのは、上田正樹のライヴ盤で、スライ&ロビーといっしょにレゲエっぽいグルーヴィーなアレンジで“悲しい色やね ”とか“東京エキスプレス ”とか演ってて、調べたら伝説のSooBaadReviewで演ってた人って知って。 それからすぐにThe Voice&Rhythmが出たんだったかな。ちょうど黒っぽい音やファンキーなものに興味を持ちはじめた頃で、“しゃきしゃきらっぷ”とか“Everybody毎度On tbe Street ”、すんげぇーと思いながら聴いてました。 BAHOは2、3回観たっけ。 それからなんかのイベントで有山淳司だったか木村充揮だったかといっしょに出てたり、何度かステージをお見かけしました。 このアルバムは95年のカバー集ですが、“トランジスタ・ラジオ”とか“青空”とか実に味わい深い。 ファースト・ソロの“ラ・ジ・カ・セ”とか、チャボのカバー“ティーンエイジャー ”も大好きでした。ラストでチャボも参加してて。 どっかの番組で木村充揮に「好きな歌うとうてギャラもらえてええ酒が飲める、そんでええやんか。」と言われて、当時ゴリゴリにテクニックを追究して凝ったアレンジやら音の鳴りを必死で考えてたのがフワッと楽になった、みたいなことを話しておられたのが印象的で、このアルバムなんかはそういうことがきっかけででできたのかな、と。 歳を経るごとに丸く穏やかに、そしてよりやんちゃになっていった、という印象があります。 気取った「ミュージシャン」ではなく、本当に音楽が好きで楽しいことが好きで人とのかかわりが好きな「愛すべきおっさん」でした。 最後に、これだけは、あえてつっこみ入れさせてください。 「石やん、全然長生きちゃうやんっ!」 ご冥福をお祈り致します。 大阪ベイビ〜♪清志郎 Live@春一番1995(完全版) こんな映像を見つけました。
清志郎も藤井裕さんも含めて、3人とももうこの世にいないなんて。
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