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♪R&B黄金時代の125曲 Disc3

ハイ、続いては1960年から62年。
ここにも元々はロックのアーティストたちがカヴァーしていて知った名曲がずらずらずらっと並びます。

51 . Stay / Mourice Williams & the Zodiacs (1960)
52 . Messin' with the Kid / Junior Wells (1960)
53 . Only the Lonely / Roy Orbison (1960)
54 . the Twist / Chubby Checker (1960)
55 . Jam Up / Tommy Ridgley (1960)
56 . Chain Gang / Sam Cooke (1960)
57 . Boom Boom / John Lee Hooker (1961)
58 . Hideaway / Freddie King (1961)
59 . Quarter To Three / Gary U.S Bonds (1961)
60 . I Like It Like That / Chiris Kenner (1961)
61 . Ya Ya / Lee Dorsey (1961)
62 . Young Boys Blues / Ben E King (1961)
63 . Baby, It's You / The Shirelles (1961)
64 . Please Mr. Postman / the Marvelettes (1961)
65 . Devil in His Heart / the Donays (1962)
66 . Mister Moonlight / Dr.Feelgood & the Interns (1962)
67 . You Better Move On / Arthur Alexander (1962)
68 . Duke of Earl / Gene Chandler (1962)
69 . Stubborn Kind of Fellow / Marvin Gaye (1962)
70 . The One Who Really Loves You / Mary Wells (1962)
71 . You'll Loose A Good Thing / Barbara Lynn (1962)
72 . Lipstick Traces / Benny Spellman (1962)
73 . I Waited too Long / Esquerita (1962)
74 . Hitch Hike / Marvin Gaye (1962)
75 . Shout / the Isley Brothers (1962)


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■“Stay”はジャクソン・ブラウンの名盤『孤独のランナー』のラスト・ナンバー。“Quarter to Three”もスプリングスティーンの定番曲。“Messin' with the Kid”はブルース・ブラザース。ビートルズからは“Mr.Moonlight”に“Please Mr. Postman”に“Baby,it's You”に“Devil in His Heart”、ストーンズからは“You Better Move On”“Hitch Hike”。"Boom Boom"はアニマルズが演ってたね。
ビートルズやストーンズって一昔前の古いブルースやロックンロールだけじゃなくて実はこういう同時代のヒット曲もバンバン演っていたんですね。
中でもアーサー・アレクサンダーは大好き。
ブルースでもないサザン・ソウルのテイストともちょっと違うボンヤリしたような、ガツガツしない感じのゆるさがいい。
ジーン・チャンドラーも割とそういう感じかな。
ギラギラしないのにどこかグイグイと迫ってくるものがある。ちょっと物憂げな気分に堕ちたとき、すっと寄り添うように響いてくれる。時代を作ったスーパースターたちのようにメジャーではないけれど、じわじわとあたたまる感じのソウルフルさ。いいなぁー。

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■1960年代の初頭に大きく盛り上がりを見せたのは、いわゆるガール・グループとモータウン。
キラキラと弾けるような明るさと、踊り出したくなるようなポップさが魅力だ。
メロディーやコーラスやアレンジが都会的に洗練されると同時に、リズムが強調されたビート感が一時代前の白っぽくて甘いだけのポップスとはまるで違う。
今聴いてもなんてことのない普通に聞こえるけれど、当時こういうのがどんどん流行り出したときに保守的な大人たちは品がないと眉を潜めたのだろうな。

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■デトロイトやシカゴと並んで、忘れちゃいけないR&Bのメッカが、ニューオリンズ。
ここの音楽は気候に似て暑苦しく、ごってりディープで人情味に厚い、良くも悪くも洗練されていないバタ臭さが魅力なのだ。若い頃はいまひとつピンと来なかったけど、ニューオリンズR&Bははまるとめちゃくちゃはまります。
クリス・ケナーは、後にウィルソン・ピケットやJガイルズ・バンドが大ヒットさせる“ダンス天国”のオリジナルでもあって、共作者はあのアラン・トゥーサン。リー・ドーシーの”YaYa”やベニー・スペルマンの”Lipstick Traces”もトゥーサンのプロデュースによる超有名曲。リー・ドーシーはザ・バンドが“Holly Cow”を、ベニー・スペルマンはストーンズも”Fortune Teller”を取り上げていますね。
そして、エスケリータ(またの名をEskew Reeder Jr)は、リトル・リチャードに影響を与えたといわれる超ド級の人物らしいのだけれど、この“I Waited too Long”はもう、心かきむしられるような大名曲。♪I was a Foolとシャウトする激情的なこの曲は、自分の葬式ソングにエントリーしておきたいくらいであります。

DISC4に続く

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コメント

[C2597]

ひるのまりさん、こんばんは。
バーバラ・リン、観たんですか!すごい⤴⤴
大阪には今もブルース、R&Bは根づいているとは思うんですが、そう言われるとすっかり弱まっちゃっているかもしれませんねー。

[C2596] このあたりの曲が大好き!

You'll Loose A Good Thing / Barbara Lynn (1962)
これだけは ナマのバーバラ・リンを見たと言いたい!
もっと もっと見たかったのに PCとか苦手だったので 情報が入らなかった。
大阪はR&B文化が 花開いていたのに いつのまにか変わってしまった。
いつか また大阪にR&Bブームがおきたらいいのになあ♪
  • 2015-07-06 18:08
  • ひるのまり
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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