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♪BLACK ROSE

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Black Rose / Thin Lizzy

Do Anything You Want To
Toughest Street In Town
S & M
Waiting For An Alibi
Sarah
Got To Give It Up
Get Out Of Here
With Love
Roisin Dubh (Black Rose): A Rock Legend

これは高校生の頃に大好きだった一枚。
いわゆる大人の余裕、みたいなものとはまったく真逆の世界だ。
兄がへヴィメタル/ハードロックのマニアで、という話は以前もどこかで書いたかな。弟の特権というか、兄のレコードを兄がいないときにこっそり聴きまくって・・・ジューダスプリースト、アイアンメイデン、スコーピオンズ、レインボウ、マイケル・シェンカー・グループ、オジー・オズボーン・・・それはそれなりにおおっー、ってなるのだけれど、割とすぐに飽きてしまった。何か違うな、こっちじゃないな、って感じ。音楽として以上に、いわゆる紋切り型の形式的な狭い枠の中でマニアックさを競っている感じが何かついて行けない感を感じたのだと思う。
そんな中で、へヴィメタルらしからぬ違和感がかっこいいっ!ってなったのが、フィル・ライノットのシンリジィだったのです。
ブラジル人の父親を持つ浅黒い肌とアフロのというルックス的な異端度もそうだけど、ボブ・ディランみたいにぼそぼそと投げやりに歌う感じや、ギターとのユニゾンではなく動き回るベースのスタイルからして、そもそもへヴィメタルとは別物だった。その上で自分たちがハードロック/ヘヴィメタルにカテゴライズされていることを利用するしたたかさもあった。

代表曲"Waiting For An Alibi"や、アイルランドの敬意を表した大作の"Roisin Dubh (Black Rose): A Rock Legend"ももちろんかっこいいんだけど、むしろ好きだったのは"Toughest Street In Town"とか"Get Out Of Here"みたいな疾走感のあるナンバー。これ、今聴いてもゾクゾク来るね。
ストリートにたむろする無法者、やりたい放題の荒くれ者、したたかでこすっからくて、友達でも平気で裏切るくせに困ったらすぐに泣きついてくる、そういうヘタレでめんどくさいけど憎めない愛すべきイメージがフィル・ライノットにはある。
歌のはしばしにあふれでるせっぱつまった感にあおられる。
そして、こんなメッセージ。

 You can do anything you want to do
 It's not wrong, what I sing is true
 You can do anything you want to do
 Do what you want to

   やりたいと思ったことはどんなことでもできるんだぜ
   間違いじゃない、俺は本当のことを歌う
   やりたいと思ったことはどんなことでもできるんだぜ
   やりたいことをやれよ
     (Do anything you want to do)

そんなメッセージのとおりにやりたい放題やって、ヘロインが原因の感染症でわずか36才であの世へ行ってしまったチンピラロッカーに今さら憧れはしないけれど、せっぱつまって生き急いだ男ならではのかっこよさがこのアルバムには詰まっている気がする。


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コメント

[C2685]

akakadさん、はじめまして。コメントありがとうございます。
いわゆるへヴィーメタルはいろいろあって苦手なのですが、シン・リジーはけっこう好きです。
ゲイリー・ムーアが在籍していたというだけで、ハードロック・ファンにしか聴かれないのはもったいないストリート感がありますよね。

  • 2015-10-26 23:34
  • goldenblue
  • URL
  • 編集

[C2683]

はじめまして
Thin Lizzyはどことなくすっきりしてて聴きやすくて好きです
タイトル曲のギターは圧巻でしたね

[C2576]

Bach Bachさん、こんばんは。
このアルバムはシン・リジィの作品で唯一のゲイリー・ムーア参加作品ということで、82、3年当時すでに伝説の名盤扱いされていました、というか、音楽雑誌なんかでもゲイリー・ムーアがらみでしか語られていなかったような気がします。
あらためて聴いてみて、ハードロック/ヘヴィメタルのジャンルで括られてしまうには惜しい、ストリート感覚のあるロック・バンドだったと思います。

[C2575]

yuccalinaさん、こんばんは。
フィル・ライノットの父親は兵士だったとどっかで読みましたが、なるほど英領ガイアナ出身なら納得です。
シン・リジィは後期はかなりヘヴィメタルっぽくなるみたいですが、そもそもの音楽性はかなり幅広い感じですね。


[C2574] シン・リジィ!

シン・リジィ、中学生の頃、よく聴きました!僕がよく聴いたのは"Jailbreak" と、2枚組のライブ盤でしたが(^^;)。このアルバムは欲しかったんですが中古盤で見つからず、結局聞かず仕舞いで通り過ぎてしまいました。いや~、ジャケットを見た瞬間に、一気に記憶がよみがえってしまいました。今度、聴いてみます(^^)。

[C2573]

こんにちは。
フィル・ライノットの父親はブラジル人ではなく、イギリス領だったガイアナ出身だったようです。日本語版wikiでは訂正されてませんが、英語版ではフィルの母親と確認取れてる、とありました。
ソロアルバムでレゲエを取り入れたりしてるのは、自分のルーツを求めてたのかもしれませんね。私はハードロック系はあまり詳しくないですが、ミッジ・ユーロとの関連性から、シン・リジィは気になる存在でした。
映画『ONCEダブリンの街角で』にも、フィル・ライノット像が出てきて、「俺たちゃー、シン・リジィの曲しかやらねえ」と吠えるバンドマンが、フォーク調の曲にもバッチリ対応してる、ってのがあって、アイリッシュは皆、音楽性の幅が広いのかな?とか思っちゃいました。
  • 2015-06-06 09:54
  • yuccalina
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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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