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♪GUMBO

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Gumbo / Dr.John

Iko Iko
Blow Wind Blow
Big Chief
Somebody Changed The Lock
Mess Around
Let The Good Times Roll
Junko Partner
Stack-A-Lee
Tipitina
Those Lonely Lonely Nights
Huey Smith Medley: High Blood Pressure/Don't You Just Know It/Well I'll Be John Brown
Little Liza Jane

朝からセミがうわんうわん鳴いているので目が覚める。じっとり寝汗。
この2、3日で一気にセミ、増えたな。
夏だな。
ビールが旨い季節だ。

通勤途中に絶対聴いてはいけない音楽というのがいくつかあって、例えばリトルフィート。それからライ・クーダーのいくつかのアルバムやファッツ・ドミノのゆるーいやつとか。
もう朝から飲みたくなってしまう。ぐだぐだだらだらくだまいて酔っぱらいたい気分になってしまう。
ドクター・ジョンの音楽も、そういうタイプの音楽のひとつかと。
プロフェッサー・ロングヘアーやヒューイ・ピアノ・スミス、アール・キングといったニューオーリンズの先達たちの名曲をリスペクトを込めてカバーしたこのアルバム、とにかくいかれてる。
ニューオーリンズという土地柄そのままに湿気が高い。気温も高い。
こーゆー蒸し暑い毎日にはピッタリだ。そして何よりビールが旨くなる。酒のアテとしては完璧だ(笑)。
ニューオーリンズの黒人たちの、炎天下の厳しく過酷な労働への呻き声や、言われなき差別への鬱屈や、思うようにならない人生への嘆き、そしてそれらをぶっ飛ばすかのようにガハガハと笑い飛ばしてみせる豪快さ。
かっこいいんだな。
「ヘイ 、そこの坊主、人生なるようにしかならんもんさ。笑い飛ばして楽しくやったもん勝ちだぜ。」って、酔っぱらいのジジイにお説教食らってるような気分になれる。
「オレは地獄に落ちることなんて全然怖くない、だってこの世がすでに地獄なんだからな。騙した女も借金取りも地獄までは追いかけてこないさ。それよりも、一杯やろうや。」
「そうっすね、でも俺、今から仕事行かんとあかんのですよ。」
「あほたれ、そんなもん、お前がやらんかったって誰かがちゃんとやってくれるわいな。」
「でも、迷惑かけてしまうし。」
「あんなぁ、坊主、迷惑っていうもんはなぁ、かけるもんよ。やったもん勝ちや。」
「そーゆーもんですかねぇ。」
「そーゆーもんや。それでええねん。人に迷惑はかけても迷惑はかけられるな、親父からそう教わらんかったか?」
「逆じゃないんすか?」
「おまえみたいに下らんことでチマチマしてると地獄に堕ちるぞ。」
「・・・」
「神様は、人生を楽しめとおっしゃっておられるのだ。人生を楽しまず神の教えに背いたものは地獄に堕ちる。」
「さっきは地獄に堕ちるのは怖くないって・・・」
「そーゆーことを気にするのがあかん、ってゆーとんねや。」
「おっさん、めちゃくちゃやわ。」

ドクター・ジョンがまるでイタコみたいに、ブルースマンの言葉をたたみかけてくるから、ついつい下らないモーソーが広がっていく(笑)。
やはりこのアルバムは、通勤途中に聴くべきではない。
とりあえずはさっさと仕事終わらせて、よく冷えたビールを飲もう。



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[C2602]

mono-monoさん、こんにちは。
Dr.ジョンがお気に入りとは渋いお子さまたちです。素晴らしいことです。

ジャケットは確かにテキトーですね(笑)。ねじねじの雲とか、ひょっとして何かしら深い意味があったりするのでしょうか。

[C2601]

うちの子たちも大好きなレコードです(笑)。
アイコアイコアンデーと一緒に歌います。
このテキトーな感じのジャケットも含めて素晴らしすぎます。

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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