615 / 三宅伸治&ザ・ナッシュヴィル・キャッツ1970
SWAMP MAMA
MY BABY
雨に消える
BACK DOORから
BLUES PARADE
アバンチュール
メチャクチャな奴
君が欲しくてたまらない
フェニックス・ハネムーン
You can’t say it all
10月、暑くもなく寒くもなく、ほんと過ごしやすいいい季節。
昔は夏が一番好きな季節だったけど、今は断然秋が一番だな。
心地よい季節に心地よい音楽。
1970年代初頭のアメリカ、それもカントリーっぽい音がこの季節には一番よくはまる。
このアルバムは、モジョ・クラブを解散した三宅伸治が1998年、単身アメリカへ渡って、ナッシュビルでエリアコード615のメンバーと録音した一枚。
参加のメンツは、チャーリー・マッコイ(ベース)、デヴィッド・ブリッグス(ピアノ、オルガン)、ケニー・マローン(ドラムス)、バリー・チャンス(ギター)、バディ・スピーハー(フィドル)にトニー・ジョー・ホワイト(ギター)、レジー・ヤング(ギター)、ウェイン・モス(ギター)・・・っていっても実は僕もあんまり詳しくはないのだけれど、プレスリーの諸作やディランの“ブロンド・オン・ブロンド”や“ナッシュビル・スカイライン”、それからクリス・クリストファーソンやジェリー・ジェフ・ウォーカー、エリック・アンダースンといったフォーク~カントリーの名だたるアーティストのバックを務めたスワンプ/カントリーのものすごい人たちらしい。
人肌の温もりのあるほっこりした味わいのある演奏、おおらかで、ちょっと泣きそうになる感じのせつなっぽさが三宅伸治のちょっと情けない歌とよく合うんだな。
三宅伸治の持ち味である“どん底を這いずり回ったりのたうちまわったりしてるけど悪人にもなりきれない人の良さ、どこか頼りなげで情けなくもセンチメンタルな感じ”が、エリアコード615の、タイトなのにどこかふんわかした味のある演奏にばっちりマッチしてる。
気持ちのいい音を聴きながら、のーんびりしたい。
できることならばどこか遠くへあてもなく、ふらっと出掛けたいな、気の向くまま。
でも一人じゃやっぱりちょっとつまらないと思ってしまうんだろうな。
“フェニックス・ハネムーン”のペダル・スティールがやけにしみる、秋。
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ナッシュヴィル・キャッツのというバンド名はこのアルバムだけの名前のようで、バンドとしてはエリアコード615という名前でアルバムを出しています。
けっこうハードなカントリー・ロックです。
https://www.youtube.com/watch?v=o0RBDFr9aGw
エリック・アンダーソンとは、69年の「A Country Dream」というアルバムで全面的にバックを務めていたようです。
https://www.youtube.com/watch?v=LGg4IGttv6w