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♪ココロのない形ばっかりのサービスにはもううんざり

毎日使う駅のそばに、新しいコンビニができていた。
いろんなことがうまく運ばない毎日、仕事帰りに缶ビールでも飲もうと思って立ち寄ったら・・・
「いらっしゃいませっ~!」と、数人の従業員に大きな声で唱和された。
しかも、飲料のケースの前にいた女の子なんて、90度以上深々とお辞儀をしているのだ。
えっ?なんじゃこれ、と最初は驚いて、その次になんだかとても不愉快になった。
これはチェーンの方針?それともここの店長の方針??
いずれにしても明らかに勘違いしている。
少なくとも僕にとってコンビニエンスストアとは、ココロを完全にOFFにしたまま何ひとつ気を遣うことなく買い物ができる場所。コンビニの店員に、愛想や接客サービスなんて求めてはいないのだ。そんなものはかえってうっとおしいだけなのだ。必要な時に必要なものがさらっと買えればそれでいい。
買い物をして、その対価を受け取ったことに対して自発的に出る「ありがとうございました。」の言葉ならこちらも悪い気はしない。そういう感謝に対してのお辞儀なら素直に受け取ろう。でも、「こうやりなさい」と指示されてやってるだけのお辞儀なんて嬉しくもなんともない。ココロがないのが見え見えなのだ。こうやってりゃ丁寧だと思われるだろう、ってのがちょんバレなのだ。
それはある意味、客をなめてる。そういうのを慇懃無礼って言うのじゃないのかしら?
で、とてもムカムカしたのだが、従業員に直接文句言っても仕方がないので、抗議の意味で何も買わずに出てきたのだ(笑)。

最近、こーゆーのって増えてきたと思う。
ココロのない、形ばっかりのマニュアルに沿ったサービス。
それを客へのプライオリティだと勘違いしている。
ガソリンスタンドの若造のわけのわからない接客が大嫌いで、近頃はセルフが増えて喜んでいたのに今度はコンビニかよ。
しばらく前から流行り出した、お釣りを「大きい方からお返しします、1、2、3・・・」ってのも大っ嫌いなのだ。うっとおしくて仕方がない。お札くらいテメエで数える、って。それよりさっさと釣り返せって。
客のためじゃなくって、確かにちゃんとお釣りを返した、ってことがアピールしたくてトラブル防止のためにやってんだろう?
コールセンター、ってのも大嫌いだ。
あらたまってかしこまった声で「お名前を頂戴いたします。」とか「それは出来兼ねます。」とか言葉ばっかりバカ丁寧で、そのくせユーザーの真の声など聴き取ろうともしない。
実は会社の内部にも消費者からの受付窓口としてコールセンターがあるのだけれど、ここからの部署への連絡も非常にうっとおしい。内部なのに「いつもお世話になってます。」は変だろう?「○○をお願いしてもよろしいでしょうか」なんて言葉は、一見丁寧なようで、結局「こうしてほしい」って強要してるようなもんで、客を通じての依頼をコールセンターが代わりに受け取っているのだからして、こちらの受取側としてはそもそも断りようなんて最初からないのだから「お願いします。」で充分じゃないのか?丁寧なフリしてるだけでそんなものはコチラを思いやった言葉でもなんでもないのに、使ってる側は丁寧な言葉を使っているつもりなのだからタチが悪いのだ。

そんなことにムカムカする僕はきっと偏屈者なのだろう。
でも、ココロが見えないサービスなんて受けたくもないのだ。
本当の思いやりは、これが思いやりです、なんて厚顔ではなく、もっとさりげないものであってほしい。
ますます嫌な時代になっているような気がするな。
コンビニの店員やコールセンターなんて仕事は、不特定多数を相手になんでもかんでも取り扱うから、ある意味ココロを殺してマニュアルどおりにロボットみたいにやらないとできない仕事なんだろう、とは思う。
でも、時々イタズラ心が湧いてしまって「お宅に聞いても判断できんわね。」とか「・・・よろしいでしょうか?って聞かれてもこっちに断れる権利あるの?」なんてつい口走ってしまったりする。そうすると大概の相手は、ムッとした口調で早口になる。あぁ、やっぱりロボットじゃなかったんだ、でもどうせロボットならロボットに徹底した方がかっこいいぜ、さっきまでココロの見えない対応してたくせに自分が傷ついたときだけ心を見せるのは卑怯じゃないかい?なんて思うのだが・・・(笑)。
そんなことしてたらきっと嫌われるんだろうな。アンタがロボットなのかどうかちょっと確かめたかったんだ(笑)。ムッとするってことはまだまだ人間の感情が残っているようだから安心したよ(笑)。

まぁ、どうでもいいようなたわいもないオッサンの戯言だ。
しかし、誰がなんと言おうと、形だけのココロのないものを押し付けられるのは嫌いなのだ。
黙ってりゃいいのにいちいちそんなことにムカついてしまうのは長年清志郎を聴き続けたことのよろしくない悪影響なのかもしれない、などと苦笑しながら、今夜も清志郎の歌を聴いていた。

FEEL SO BAD(紙ジャケット仕様)
FEEL SO BAD / RCサクセション

このアルバムはヴォルテージの高い怒りの歌がずらりと並んでいるBAD-SIDEと、とってもかわいらしいラブソングが並んだGOOD-SIDEに分かれているのだけれど、どうでもいいようなことでムカついたときにはこのBAD-SIDEは最高だ。「うるせぇ」の♪うるせぇ!静かにしろ~!、とか「失礼スルゼ」の♪お疲れ~、なんてフレーズを未だに口ずさんでしまったりするから困ったものだ。
おかげで、いつまでたっても大人になれない。
でも、この「なんだかよくわからないけれどそれは不愉快だ」と思える気持ちは、きっととても大事なもののはずなのだ。世の中そんなものなんだからサ、なんてわかったようなフリをしてるなんて、とてもつまらない。


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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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