The All Time Greatest Hits Of / Roy OrbisonOnly The Lonely Leah In Dreams Uptown It's Over Crying Dream Baby Blue Angel Working For The Man Candy Man Running Scared Falling Love Hurts Shadaroba I'm Hurtin' Mean Woman Blues Pretty Paper The Crowd Blue Bayou Oh, Pretty Woman こないだまで寒かったのに、いきなりの春の陽気。桜もほぼ八分咲きのゴキゲンな春のウララカ。
のんびりと甘い気分で聴くのに心地よいのはこの方です。
ロイ・オービソンさんのことを初めて知ったのは、ブルース・スプリングスティーンの名曲“Thunderroad”の中の「淋しい人たちのために歌うロイ・オービソン」というフレーズ。それからジョン・レノンがインタビューで語っていた「“Starting Over”はロイ・オービソンみたいにほっぺたを中からなめるみたいにして歌ったんだ。」という言葉。
じゃあ聴いてみなくっちゃ、ってレコードを借りてはきたものの、やたら甘くてありゃりゃぁー?って感じだった、当時は。おもいっきり肩透かし。ビートは効いてないし、大げさなストリングスは入るし、え、全然ロックちゃうやん、と。
この甘甘が気持ちよく感じるようになってきたのは40を越してからだったなぁ。
なんていうんだろう、ただ甘いだけだと思っていた歌声の中にある密やかな哀しみに気がついたっていうかね。
辛いことやらしんどいこと、がっかりしたこと、悲しいこと、思うようにいかなくて悔しい思いをしたこと。そーゆーほろ苦さとか人生の機微みたいものを知るからこそ、優しさがわかるようになり、ほろ苦い中にある本当の甘さがわかるようになるものなのかもね、みたいな感じ。
聴いていると、なんだか泣き出しそうになっちゃうんですよね。
悲しいわけではない。
何かしらの感情が満たされて涙があふれてくる感じ。
うまく説明できないな(笑)。
Only the lonely
Know the way I feel tonight
Only the lonely
Know this feeling ain't right
孤独な人だけが
今夜の僕の気持ちをわかってくれるはず
孤独な人だけが
このどうしようもない気持ちを知っている
(
Only The Lonely )
ロイ・オービソンの歌う穏やかな愁いが、春の薄い水色の青空に吸い込まれていく。
ちょっとだけ慎ましくちょっとだけ儚げに咲いている若いソメイヨシノの薄いピンクがよく似合う。
ほのかな愁いとささやかな甘味がなんともくすぐったいようななんとも心地よいようなちょっとほわっとした気分。こんな気分を味わえることは、両手を上げて万歳という気分ではないけれど、ちょっとうれしいような悲しいような、なんとも素敵な感じがする。
それはきっと善きことだ。
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「プリティ・ウーマン」とか「ワーキン・フォー・ザ・マン」とか泥くさめの曲もいいし、「フォーリン」とか歌い上げ系の曲もいいし、うん、豊かな声ですよね。
この甘さ、豊かさは若い頃にはあんまりよくわからなかったです。