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music for 24hours⑥

夜の始まりはきらびやかに。高速道路の灯りや、高層ビルの作り出す夜景。行き交う車のヘッドライトや街のネオンがキラキラした彩りを添える。19:00 The Nightfly/Donald Fagenオレンジ色の誘導灯の滑走路を滑るように離陸する飛行機。窓の外に広がる都会の夜景。“Nightfly”というのはてっきり夜間飛行だと思っていたのだけど、実は夜行性の蛾のこと。レスター・ザ・ナイトフライというニックネームの深夜放送のDJがこの曲の主人公...

music for 24hours⑦

夜をテーマにした歌は無限にある。すべての音楽の半分くらいは実は夜がテーマなんではないか、というのは言い過ぎにしても、朝や昼をテーマにした歌よりも圧倒的に多い。nightやtonightだけでなくmoonやstarを含めて、また酒の歌、愛を交わし合う歌なんかもほとんどは夜が舞台だろう。そんなあまりにも多すぎる歌の中から数曲を選ぶなんてとても至難の業で、もうほとんど思いつきのチョイスにならざるを得ない。*ワン・ナイト・ス...

music for 24hours⑧

深夜。真夜中。ひとりに戻る時間。 1:00 The Long Day Is Over/Norh Jones 疲れたわ 暖炉の前 長い一日が終わる 風が止み 眠りにつく夜明け 残り火は燃え続けるノラ・ジョーンズのスモーキーな声は、真夜中がよく似合う。一日の終わり。良いことも悪いことも、眠気の波にさらわれていく。引き波のあとに残されるのは、意味が消えて砂粒のようになった記憶の断片。 2:00 Grapefruit Moon/Tom Waits グレープフルーツのよう...

music for 24hours まとめ

というわけで24時間分の24曲。 4:00 Living without You 5:00 Daybreak Over The Ocean 6:00 Happier than the Morining Sun 7:00 Morning Song 8:00 A Beautiful Morning 9:00 Hey Song 10:00 Sunshine In The Music11:00 Call Me The Breeze12:00 Everywhere 13:00 Singing The Blues14:00 Don't Worry Be Happy15:00 Afternoon In Paris 16:00 ロックンロール17:00 内心、Thank You18:00 夕暮れのスケッチ 19:00 The Ni...

キリンに雷が落ちてどうする/品田遊

キリンに雷が落ちてどうする/品田遊ダ・ヴィンチ恐山という名前でnoteの有料記事として連載された日記を編集した本。読書というよりはブログを斜め読みしている気分で、一気読みせず、数ページずつ読んでいくのが楽しかった。いろんなブログを読むのは、人それぞれいろんな考え方感じ方があるよなぁ、というだけでも楽しいものだけど、品田遊の考え方や発想の角度はかなり個性的というか、普通はひらめいても忘れてしまうような些...

ロックの正体

ロックの正体 歌と殺戮のサピエンス全史/樫原辰郎タイトルと本のカバーからはワイルドでヴァイオレンスな印象がするけれど、その印象とは裏腹に、文化としてのロックを文化人類学的に捉えた本。帯にはこのような紹介文が書かれている。「ロックとはなんだったのか? 進化心理学、認知科学、神経科学、人類学、霊長類学、自然主義哲学、二重過程理論、処刑理論、生物学的市場仮説、お婆ちゃん仮説 etc. ――最新のサイエンスと歴史...

6連勝で首位固め

golden(以下g):「6連勝で首位固め。タイガース、強いね。」blue(以下b):「いやぁ、去年とは見違えるような強さやな。このところは特に投打がかみ合って、内容がええ。」g:「今日の試合は3-1だったけど、タイガースは6安打で3点、ドラゴンズは7安打でもホームランの1点だけ。」b:「3点の中身がな、押し出し四球で1点、二死から123番の三連打で1点、盗塁→進塁打→犠牲フライでもう1点と、打ち崩したというより、粘りとソツのなさで加...

大阪語講座

大阪語講座のお時間です。本日のレッスン「まだお夕飯を召し上がっていらっしゃらないのですか。」これを大阪語に訳すとこうなります。「まだめし食うとらへんのんかいっ」大阪語はリズムとイントネーションがたいへん重要ですので「まだ」は「ま」を強調します。仮名にするとすれば「まぁだ」です。「く」「う」は1音節で「う」はむしろ「ー」、「とら」「へん」「のん」は2音で1音節で発音し最後に「かいっ」の語尾を強調します...

Twistin' The Night Away/Sam Cooke

「エルヴィス以前のロックの歴史」 、「60年代〜90年代のロック・アルバム」 、と歴史を遡るシリーズを書き連ねてきたので、次は「60年代〜90年代のソウル/R&B」について書いてみようと思う。若い頃に衝撃を受けたロックはもちろん自分の基礎だけど、実際のところ日常的には、ロックよりもソウルやR&Bを聴くことのほうが多いのだ。ソウル/リズム&ブルース、とは言ったものの、その定義というのは実にあいまいだったりする。では、...

Modern Sounds In Country & Western/Ray Charles

サム・クックが『Twistin' The Night Away』をリリースしたのと同じ1962年、レイ・チャールズはカントリーの曲を演奏したアルバムをリリースし、全米チャート1位を獲得。一気に全米のスターにのし上がった。レイ・チャールズは1930年の生まれ。49年にはすでにピアノ弾き語りのブルースっぽいスタイルでデビューしていたけれどまるで売れず、アトランティックへの移籍後によりR&Bっぽいスタイルに変えて、54年に“I Got A Woman”など...

Pain In My Heart / Otis Redding

“Mr.Big.O”、オーティス・レディング。最初に「ソウルもけっこうかっこいいよな」と思った水先案内の役割を果たしてくれたのはなんといってもこの方でした。どこかの音楽雑誌かなんかで読んだのか、それともラジオで誰かがしゃべっていたのか、「黒人音楽は演歌みたいなものだ」という刷り込みが中学生の頃の僕にはあって。演歌?そんなん、おっさんおばはんの音楽やん。かっちょわりー、、、って思い込んでいたのだ。そんな思い込...

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golden blue

Author:golden blue
“日々の糧と回心の契機”のタイトルは、好きな作家の一人である池澤夏樹氏が、自身と本との関わりを語った著書『海図と航海日誌』の一節より。
“日々の糧”とは、なければ飢えてしまう精神の食糧とでもいうべきもの。“回心”とは、善なる方向へ心を向ける、とでもいうような意味。
自分にとって“日々の糧”であり“回心の契機”となった音楽を中心に、日々の雑多な気持ちを綴っていきたいと思います。

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